となります。
また、密閉型と開放型の短所を補完した半密閉型というものもあります。
モニターヘッドホンと リスニングヘッドホン
ヘッドホンの構造と特徴を捉えたうえで、本題となります。
ヘッドホンには用途によって、モニター(スタジオ)ヘッドホン、リスニングヘッドホン、DJ用ヘッドホン等に分けられると思います。
さて、本当にお伝えしたいのは、これから説明していく「モニターヘッドホン」と「リスニングヘッドホン」という違いの事です。
DTMを行う際に良く使われる「モニターヘッドホン」とは何でしょうか?リスニングヘッドホンと比較してみましょう。
モニターヘッドホン
- 音楽スタジオ等でも使われる、あくまでも原音を忠実に再生することを目的としている。
- 原音を忠実に再生するので、微細なノイズや歪みなどを判別しやすい。
- 長期使用に耐えるため、リペアパーツが豊富
- 良くも悪くも味付けの無い音
リスニングヘッドホン
- 主に音楽鑑賞を目的として開発されている。
- 心地よく聴くために、不要なノイズや耳障りな音をマイルドに聴こえるように調整されている。
- 長時間の装着でも、疲れにくく設計されている。
- 音を楽しむために中音域を強調したり、低域をブースとしたものなど、味付けのある音がする。
と言ったところでしょうか。
ニコニコ動画やYouTubeで公開された音楽は不特定多数のリスナーが、個々異なる環境で音楽を再生します。
イヤーフォン、パソコン内蔵のスピーカー、安価な外付けスピーカー、カーステレオ、高級オーディオ等本当に様々な環境で音楽とは再生されるものなのです。
その為、クリエイター側はどのようなリスニング環境でも、聴いていて快適に再生できる音楽を提供していかなければなりません。
逆に言うと、DTMerやボカロP、歌い手さんといったクリエイターの皆様は、どのような環境で聴いても問題ない音楽を作る必要が出てきます。
そこで必要になってくるのが、原音を忠実に再現し、ノイズや耳障りな音もそのまま再生してくれる
モニターヘッドホンと言う事になります。
また、ヘッドホンの特性を見るには他にも指標がありますので、簡単に説明しておきます。
ヘッドホンでは以下の指標が表記されている事が多いですが、数字が低い(狭い)から悪い音って訳でもないので、「ふーん」程度で知っておけばよいでしょう。
- 再生周波数帯域:低音域~高音域を一定のボリュームでどこまで再生できるかを示した数値。
- インピーダンス:音声信号に対する抵抗値。一定のボリュームで再生した場合、4Ωと8Ωなら4Ωの方が音が大きい。
- 最大許容入力:瞬間的に入力される音声信号にどこまで耐えられるかの目安。
- 感度:一定のボリュームで再生したときにdb値が高い方が大きな音で再生できる。
それでは、DTMで人気のヘッドホンを見ていきましょう。
SONY MDR-CD900ST
SONY MDR-CD900ST
参考価格:15,000円前後
おすすめ度:★★★★★メーカー公式HPこれは、「超」が付くほど有名・定番なSONYのモニター(スタジオ)ヘッドホンです。
レコーディングスタジオでも使われており、むしろ置いていないスタジオは無いと言っても良いほど、業界スタンダード・完全プロフェショナルのヘッドホンです。
音楽業界の基本とも言える音が再生出来るので、 こいつの音は一度は知っておいた方がいいと思います。
耐久性にも優れ、交換パーツも豊富に出回っているので長く愛用できる製品ですね。
モニターヘッドホンに迷ったら、これを選んでおけば間違いないでしょう。
出力はフォーンプラグ(ステレオプラグ)なので、オーディオインターフェイスを持っていない方はそのままでは使えません。(ステレオプラグ⇒ステレオミニプラグへの変換アダプタが必要です)
パソコンについているヘッドホン端子はステレオミニプラグなので注意して下さい。
SONY MDR-900ST
Amazon
楽天市場
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サウンドハウス
audio-technica ATH-SX1a
audio-technica ATH-SX1a
参考価格:16,000円前後
おすすめ度:★★★★★メーカー公式HPこちらは、
音響機器で世界的なシェアを誇るaudio-technica製のモニターヘッドホンです。
ちなみに僕はこれを愛用しています。3年間乱雑に扱ってますが、今のところ壊れていません。
イヤパッドとヘッドバンドはレザー製で装着感が大変良く、イヤパッドも厚めで耳が痛くなりません。
耳を覆うような構造になっているので遮音性が高いのも特徴です。
僕のようなメガネっ子でも、メガネのフチが圧迫されて痛くなる事も無く、快適に使用できます。
出力はステレオミニプラグとフォーンプラグの両方に対応しているのも購入の決め手になった商品です。
audio-technica ATH-SX1a
Amazon
楽天市場
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サウンドハウス
AKG K240MKⅡ
AKG K240MK2
参考価格:15,300円前後
おすすめ度:★★★★★メーカー公式HPこちらは世界的なシェアを誇る
オーストリアウィーンの音響機器メーカーAKGの製品。
海外のスタジオでは定番のモニターヘッドホンで、その音質は折り紙つき。
こちらは半密閉型を採用しており、低音と高音のヌケを両立。
特徴的なのは独自のヘッドバンド構造で、ユーザーに頭のサイズに合わせてバンドを調整し、もっとも最適な装着感でリスニング出来る点。
出力はフォーンプラグとミニステレオプラグの両方が使用可能。
AKG K240 MKⅡ
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楽天市場
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サウンドハウス
ROLAND RH-300
Roland RH-300
参考価格:15,000円前後
おすすめ度:★★★★☆メーカー公式HPROLANDはお馴染みですね。
デジタルデバイスの専門であるROLANDらしい、最新のデジタルサウンドに最適化されたモニターヘッドホン。
45mmのデバイスで幅広い音域で高音質・高解像度で原音を忠実に再現してくれると評判。
こちらは密閉型で、最大許容入力値も高く、大きな音量でも音が歪まずに再生できるのが特徴。
出力は、フォーンプラグとステレオミニプラグの両方が使用可能。
ROLAND RH-300
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サウンドハウス
SHURE SRH840
SHURE SRH840-A
参考価格:16,000円前後
おすすめ度:★★★★☆メーカー公式HPSHUREは歌ってみたの方は一度は耳にしたことがあるメーカーなんじゃないでしょうか?
そう、マイクでは圧倒的な支持を受けているメーカですね。
しかし、モニターヘッドホンも業界最高水準で、細部にこだわりがある製品です。
イヤーパッドは耳全体を覆う作りで長時間の使用でも痛くならないような工夫がされています。
さらに、SHURE SRH840は携帯性を持たせており、モニターヘッドホンながら折り畳み式を採用。
コードは着脱可能でカール式(電話みたいなやつ)、付属品としてキャリーバッグまでついてきます。
出力はフォーンプラグとステレオミニプラグの両方使用可能。
SHURE SRH840
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サウンドハウス
まとめ
今回は高音質でおすすめのモニターヘッドホンについて紹介させて頂きました。
あえて定番の
SONY MDR-CD900ST を外して選ぶとするならば、僕のおすすめは
audio-technica ATH-SX1a
ですね。
まわりの雑音も気になりませんし、装着感も良し。
側圧が高い訳ではないですが、ヘッドホンしながら下を向いても落ちてきません。
もう一点挙げるとするならば、
AKG K240MK2
が知り合いのDTMerさんから好評です。
これから音質にこだわってみたい、DTMerやボカロP、歌い手さんは気になるヘッドホンはありましたか?
適切なリスニング環境で制作する音楽は、どのような環境で再生されても曲のイメージを損なうことなく再生できるようになります。
DTMでは必ず必要になってくるモニターヘッドホン。
持っていると持っていないとでは、曲の出来上がりにかなり差が出てきます。
業界スタンダードのモニターヘッドホンをお持ちでない方は、この機会に是非その音質を知ってもらいたいと思います。
最後まで記事を読んで下さりありがとうございました。
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