動画制作・編集ソフトについて
動画制作を行うソフトには、いわゆるフリーソフトと言われる無料で使えるソフトの他、プロが使用するような高性能なソフトまであります。
動画やムービーを繋ぎ合わせたり、タイトルや文字を入れるなどの簡単な動画編集であればフリーソフトで充分と言えますが、ハリウッド映画の様なエフェクト効果やモーショングラフィックスと言われる1から映像を作り出すのは有償ソフトの方が使いやすく便利でしょう。
こうした数ある動画制作ソフトの中から、
- 比較的簡単に使えるもの
- フリーソフトでも高機能なもの
- 定番の高性能な動画編集ソフト
を厳選し、本当におすすめできる「使える」動画制作ソフトを5本紹介します。
AviUtl
- 対応OS:Win XP~7
- ダウンロードサイトURL:AviUtlのお部屋
- 無償ソフト
- メリット:フリーソフトとは思えないほど多機能
- デメリット:特になし
これは無償ソフトでは非常に有名ではないでしょうか?
かなり高性能で、動画に静止画やテキスト、図形を組み込むことはもちろん、
モザイクや色調補正、グロー(発光)、ブラー(ぼかし)、ノイズ除去等の様々なエフェクトを搭載しています。
また、レイヤー構造になっているので画像を重ねて表示したり、音声を差し替えたり、テキストを3次元で表現出来たり、様々なことが出来ます。
その上、プラグインの追加でさらに機能拡張が出来ます。
扱えるファイル形式も多く、フリーソフトで動画師を始めたい方には一番お勧めです。
ここで細かく説明するよりも、詳しく書いてあるサイトがあったので紹介しておきましょう。
⇒
k本的に無料ソフト・フリーソフト様機能紹介のデモムービーはコチラ↓
Windows (Live) ムービーメーカー
- 対応OS:Windows Me、XP、Vista、7、8
- ダウンロードURL:Microsoft
- 無償ソフト
- メリット:直感的に操作ができる
- デメリット:出力がWMVだけ。AviUtlに比べるとエフェクト類が少ない
これは、Windows XP以降を使用している人は既にインストールされているんじゃないでしょうか?
※Windows 7、8の方はWindows Live ムービーメーカーになります。
直感的なインターフェイスなので、初心者の方でも非常にわかりやすいソフトですね。
モザイク、ブラー(ぼかし)、動画の連結やカット、トリミング(抜き出し)、動画速度の変更、テキスト入力、オーディオの差し替えやフェードイン・アウト等ができます。
このWindows Live ムービーメーカーを使用してボカロオリジナルPVを作る方法を記事にしました。
初心者の方でも簡単に制作できると思うので、興味がある方は読んでみて下さい。
>関連記事「ボカロオリジナルPVの作り方解説!」Adobe After Effects
- 対応OS:Windows、MacOS
- メーカーHP:Adobe
- 有償ソフト
- メリット:プロも使用する業界スタンダードだけあり、性能も抜群
- デメリット:それなりに知識が無いと使いこなせない。
After Effectsは定番中の定番である動画制作ソフトです。
僕もこのAfter Effectsを使ってボカロPVを作成しています。
ニコニコ動画で見かける派手な動画は、殆どがこのソフトで作られていると言っても過言ではないでしょう。
無数のレイヤー構造を持ち、AviUtlと比較しても搭載しているエフェクトの質と量が半端ではないです。
オーディオ波形の表示やライトバースト、レンズフレア、パーティクル生成、三次元構造の配置とカメラビューでの動画作成、多種多様な色調変換及び補正・合成等、完全にプロ仕様。
当然扱えるファイルも多く、PhotoshopやIllustratorのファイルも扱えます。
さらに、サードパーティー(他社制作)のプラグイン(機能拡張)を組み込むことで、特殊なエフェクトが使えるようになります。プラグインも各社から非常に多くの魅力的な製品が販売されているので、本気で動画師をする方はこのソフトでないと他の動画師さんに差をつけられてしまいます。
現在のAfter Effectsはクラウド版なので、月額使用料制になっています。
After Effectsのみを使用する場合は月額約2,180円程度で使用できるので、月々のちょっとしたお小遣いでも使用できるのがメリットですね。
Adobe After Effects CCの利用開始は⇒
こちらからまた、AdobeのPhotoshopやIllustratorといったソフトと同時に使用したい場合は、
CreativeCloudに申し込むのが一番経済的と言えるでしょう。
使いたいときだけ・一定期間だけ使いたい方は、期間限定ライセンスを購入すると無駄が無くて済むと思います。
Final Cut Pro
圧倒的なコストパフォーマンスと性能を持ち合わせるMacOS専用ソフト。
Motion - Appleというソフトと連携させることで、ほぼAdobe After Effectsと同等の性能と発揮する。
インターフェイスも直感的であり、MacOSのかたは、Adobe After Effectsよりもこちらを使っている方の方が多いのではないでしょうか?
こちらもサードパーティー(他社制作)のプラグイン(機能拡張)を組み込むことで、特殊なエフェクトが使えるようになります。Final Cut Pro専用のプラグインも多く、拡張性にも優れています。
Corel VideoStudio
- 対応OS:Windows
- メーカーHP:e-frontier
- 有償ソフト
- メリット:直感的に使えてエフェクトが豊富、しかもレイヤー構造
- デメリット:Windowsのみ
Corel VideoStudioは、フリーソフトじゃ物足りないけど、高性能な動画ソフトは使う自信がない・買えない…という人向けの動画制作ソフトです。
Windows ムービーメーカーよりも高機能で、かつ直感的に使える上、様々なファイル形式をインポートできるので、市販の動画素材で使われる透過情報を含んだQuick Timeファイルを読み込んで使う事も可能。
AfterEffectsの様にレイヤー構造を持っているので、動画の上にイラストを表示させたり、動画と動画を混ぜて再生したりすることも可能で、さらに何十種類もの映像エフェクトを使うことも出来ちゃうんですね。
全部で21枚の動画や静止画等を重ねて表示することが出来るので、複雑なムービーも作れちゃいます。
もちろんテキストの入力は出来ますし、表示した静止画や動画は回転やズーム、透明度等を設定すればアニメーションさせる事も簡単。
AfterEffectsみたいに、使うまでにソフトの勉強をしなくても視覚的に操作が出来るので初心者の方でも扱えると思いますし、色々なエフェクトや画面効果を組み合わせることで、アッと驚くような映像を作ることも出来るでしょう。
ちなみに僕も動画制作の第一歩は、このCorel VideoStudioでした。
Corel VideoStudioのラインナップは通常版のPROと、上位版のUltimaiteの2種類があります。
※左がPro、右が上位版のUltimaiteグレードによる違いは、搭載されるエフェクトや画面効果の数が大きく異なるのと、上位版のUltimaiteのみ3Dテキストアニメーションや色彩補正等のプラグインが追加されます。
とはいえ、Ultimaite版でも約16,000円前後の価格なので、機能や性能を考えればむしろ安いと言えますね。
Ultimaite版の方がクリエイティブなプラグインが搭載されているのでおすすめです。
学生さんであれば、
アカデミック版
があるので尚お得だと思います。
>関連記事「Corel VideoStudioを使ったボカロPVの作り方!」
まとめ
動画制作用のソフトウェアは沢山ありますが、その中でも比較的メジャーなソフトを取り上げて紹介させて頂きました。
フリーソフトで動画制作を行いたいなら、
- AviUtl
- Windows Live ムービーメーカー
で、自分に合った物を使うと良いと思います。
本格的に動画師を目指すなら、
を選ぶといいでしょう。
フリーソフトじゃ物足りない、でもプロ仕様の動画制作ソフトは手が出せないという方であれば、
が一番コストパフォーマンスも良く、直感的で使いやすいでしょう。
最後に…
動画制作は非常に時間と手間と根気がいる地味な作業です。
最終的には動画制作に対する熱意・情熱だと思いますので、これから動画師を始める方は少々辛くても1作品完成させるまでは決してあきらめないでくださいね。
次回は、動画制作で使える著作権フリー(ロイヤリティフリー)の映像素材について紹介します。
>>続きの記事を読む<<前回の記事を読む
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アレもなかなか直感的に操作できますよ