動画・映像制作におすすめのAdobe After Effectsとは
Adobe After Effectsとは、 Adobe社が開発するVFX-モーショングラフィックスソフトのことです。
このAfterEffectsは、CMやドラマ、ゲーム、アニメ、動画配信サイト、そしてハリウッド映画など、様々なプロの現場で使われている、プロ仕様の映像制作ソフトなのです。
1からアニメーションを作り出したり、イラストに様々なエフェクトを使ったり、燃え盛る炎のアニメーションを作ったり、テキストを3次元的に動かしてバラバラに粉砕したり…本当にこのソフトで作れない映像は無いのではないかと思う程、超高機能なソフトと言えます。
ニコニコ動画のボーカロイド曲に使われているオリジナルPV等で、VFXを使った派手な動画が沢山ありますが、ほとんどは、このAdobe After Effectsで制作されていると言っても過言ではないでしょう。
>関連記事「動画師のソフトは?動画制作フリーソフトと高性能ソフト」
Adobe After Effectsの機能
動画・映像制作におすすめのAdobe After Effectsですが、どのような機能があるのかご説明しておきたいと思います。
After Effectsで作る動画は、レイヤー構造となっています。
レイヤー構造と言うのは、一番下に背景、その上にキャラクター、そのうえに文字…と言った「層」を積み上げて1枚の絵・動画に見せる手法です。
一昔前のアニメのセル画と言った感じでしょうか。
After Effectsのレイヤーウィンドウ実際には、色々な映像効果を組み合わせて動画を作りますので、ひとつの動画セクションで50レイヤーといった場合も多くなります。
After Effectsは画面だけみると「難しそう!」と思うかもしれませんが、直感的に使う事が出来ます。
使いこなすまでは少し練習が必要ですが、使い慣れてくると本当に色々なことが出来るので、動画制作に意欲がある人は、After Effectsを使わないなんて勿体ないですよ。
After Effectsには、30を超えるカテゴリーのエフェクト(総数250以上)が搭載され、そのエフェクトを組み合わせて画面効果を生み出します。
初心者にも嬉しいプリセットも豊富にあり、「プリセットを確認するだけでも一苦労!」と言う程、映像制作に必要なマテリアルが詰まっています。
使い慣れていくと、「このエフェクトと、このエフェクトを組み合わせると、こうなるだろう」という想像が出来るようになってきますし、新しい組み合わせを見つけることで、どんどん動画制作のスキルは高まっていくでしょう。
もちろん3Dにも対応しており、レイヤー間に奥行きを持たせたり、テキストを3D回転させたりすることで、立体的な空間をシュミレートすることが出来ます。
標準で搭載されているカメラレイヤーを使うことで、さらに臨場感あふれる動画制作が可能であり、影の演出なども簡単にできます。
カメラの設定画面画面左:3D配置したレイヤー 画面右:カメラから見た映像After Effectsには、動画をレンダリングする際にAVI出力したり、H.264(MP4)で圧縮した動画ファイルを作ったりすることも簡単です。
扱えるファイルもほとんどの画像・動画フォーマット、音声フォーマットに対応しており、このあとに紹介するAdobe PhotoShopのPSDファイルや、Illustratorのaiファイルも読み込んで使用することが出来ます。
PSDファイルもレイヤー構造をしっかり認識してくれるので、動画上でレイヤーごとに動かすこともできます。
動画・映像制作の業界スタンダードとも言えるAfter Effectsは、非常に多機能・高機能であるため、ここで全てをお伝えすることが出来ません。
ですが、標準搭載のエフェクトを組み合わせて使う事で、無限大の可能性を秘めているソフトなので、少しでも早く手に入れて、使いこなせるようになった方が、動画制作を極める近道と言えるでしょう。
>関連リンク「Adobe After Effects ヘルプとチュートリアル」僕が手掛けたオリジナル曲とオリジナルPVをYouTubeに投稿していますので、After Effectsでどのような映像が作れるのか確認する事が出来ます。
【初音ミク】銀のLibra【オリジナル曲PV】Adobe PhotoShopとIllustratorが動画制作に必要な理由
Adobe After Effectsは動画・映像制作に特化した、VFXを作るソフトと言う事はご理解頂けたと思います。
ですが、残念ながら弱点も存在します。
After Effectsはその性質上、画像の編集や複雑な形状を描くことを苦手としています。
そこで、併せて使いたいのが同じAdobe社のPhotoShopとIllustratorです。
どちらも画像を扱うという点では同じですが、それぞれ扱う画像の性質が違います。
そこで、動画制作においてPhotoShopとIllustratorが必要な理由について、説明していきます。
Adobe PhotoShop
Adobe PhotoShopは主に写真編集(フォトレタッチ)を担うソフトとして画像編集、イラストレーションなど様々な印刷業界のスタンダードと言えるソフトです。
After Effectsには出来ない画像の細やかな修正・補正・加工がこのソフトでは簡単に行えるようになっています。
具体的には「人物と背景を切り離したい」とか、「この部分の色だけ変更したい」といった画像そのものの加工が可能です。
そしてなにより、After EffectsでVFXを作りこむ時には、元となる「画像素材」がクオリティを左右します。
After Effectsで1からVFXを作り出すこともできますが、「画像素材」を加工して作り出す映像手法もAfter Effectsでは多く行われるので、PhotoShopがあるのと無いのとでは、作業効率や動画のクオリティの面で、大きく結果が違ってきます。
After Effectsを使用する方の間では知らない人はいないほど有名な
ayato@webでも、PhotoShopで作成した画像素材を基に、VFXを作る例がいくつも紹介されています。
Adobe Illustrator
Adobe Illustratorは、その名の通りイラストを描くことを目的とした画像ソフトです。
先に紹介したPhotoShopと大きく異なる部分として、Illustratorが描く画像データは「ベクトルデータ」と言い、点と点を結ぶ線を繋げて画像データを作ります。
そう言われても分かりにくいと思うので、もう少し説明を加えます。
PhotoShop等が扱う写真などの画像データは、いわば目の細かい方眼紙のマス目に一つ一つ色が塗られている状態。
今、あなたが見ているパソコンもしくは携帯端末の画面を、目を凝らしてみると細かい四角で色が区分けされていると思います。
その一マスを「ピクセル」と呼ぶのですが、一般的なJPEGファイルもピクセル単位で画像が保管されています。
そういった画像は、拡大するとジャギーと言うギザギザが目立ってきて、拡大した画像データは見栄えが悪くなります。
Illustratorがあつかうベクトルデータは、ピクセル単位で画像を扱っておらず、点と点を結ぶ線そのものを数値換算してデータとし、保存する方法を取ります。
従って、画像を拡大してもジャギー(ギザギザ)が出る事はなく、大きく表示しても見栄えが崩れることがありません。
比較として、黒い線で円を描いて、それぞれ500%に拡大してみました。
左が通常の画像データ。右がベクトルデータです。
僕が作った動画を先ほど紹介させて頂きましたが、動画内で回転する魔法陣があったと思います。
あの魔法陣はIllustratorでデータを作り、After Effectsに読み込んで、三次元で回転をさせると、あのような映像が作ることができます。
あの魔法陣は動画内で拡大しても、ジャギーが発生することなく、綺麗に線が表現できていますね。
ベクトルデータをAfter Effectsで扱う事で、より多くの映像効果を生み出すことが出来るので、PhotoShopと同様に揃えておきたいソフトです。
Adobeソフトを格安で手に入れる方法
ここからが本題です。
動画・映像制作で手に入れたいAdobe After EffectsやPhotoShop、Illustratorは単体で購入すると、それぞれ
10万円前後する非常に高価なソフトです。
現在は、
Adobe Creative Cloudという月額数千円でソフトの利用権を得るものがありますが、長い目で見るとソフトを購入した方が安いのも事実。
ここで注目して欲しいのが、
Production Premium
です。
これは、After Effects、PhotoShop、Illustratorといった動画・映像等のエンターテイメントに必要なAdobeソフトがパックになった、お買い得セットになります。
このパックには、上記3つ以外にも
- Adobe Flash(フラッシュアニメーション作成ソフト)
- Adobe Encore(DVDソフト)
- Adobe Audition(音声編集ソフト)
- Adobe Media Encoder(エンコードソフト)
などのソフトも同時に手に入れられて、単体で買うより大幅に安く手に入れられます。
このパッケージひとつで、エンターテイメントの全てをプロのツールで作業することが出来るので、非常におすすめしたい。
…と、言いたいところですが、やはり値段が
24万円程するので、気軽に手を出せる金額ではないですよね。
「あぁ、アカデミック版(学生・教員用)だったら、10万円以下で手に入れられるのになぁ…」
と思ってしまう、社会人の方も多いはず。
(事実、私もそうでした)
学生・教員の方であれば、迷わず
Production Premium アカデミック版 [ダウンロード]
を手に入れればいい訳なのですが…。
という訳で、
Adobeソフトを格安で手に入れる方法とは?そう、
学生になってしまえばいいのです!
「はぁ?」と思った人も多いと思いますが、実は非常に理にかなった、とってもお得な方法なのです。
一体どういう事なのか、詳しく説明していきましょう。
通信講座と同時にアカデミック版を手に入れられる
皆さんは、アドビ・プラチナ・スクール・パートナーという仕組みがあるのをご存知でしょうか?
アドビシステムズが定めた対象教育機関の受講者になる事で、学習教材としてAdobeソフトがアカデミック価格で手に入れられる制度のことです。
そもそも、Adobeのソフトは機能が多い為、使うためには少し勉強が必要です。
専門書を読まなければ、それぞれの持つ機能を十分に生かすことは難しいのも事実です。
1から始める場合は、リファレンス書やトレーニングブックを購入しないと使いこなせないのですが、そういった専門書も数千円~一万円近くするものもあります。
ソフト代だけでも高いのに、参考書物も価格が高くては、お財布が大変厳しい状況となってしまいますよね。
逆に考えると、
通信講座で使い方を学べるうえに、
Adobeソフトがアカデミック価格で手に入れられるので、これほどオイシイ話はないでしょう。
そこで今回紹介したいのは、通信講座の世界では大手の、ヒューマンアカデミーが行っているAdobeソフト+通信講座のセットです。
ヒューマンアカデミー「たのまな」アドビソフト通販
『たのまな』アドビソフト通販先ほどAfter Effectsや、PhotoShop、Illustratorがセット価格で手に入れられるProduction Premiumをご紹介しました。
エンターテイメントツールが盛りだくさんのパッケージですが、
通常価格は約24万円。
ヒューマンアカデミーが行う『たのまな』アドビソフト通販
では、何と
9万円以下!
Adobeソフトウェアが手に入れられることはもちろん、学生期間が終わってもソフトを使い続ける事も出来ます。
オンライントレーニング講座なら、After Effects、PhotoShop、Illustratorの使い方も学べます。
Production Premiumの通常価格から比べても15万円Off!
After Effectsの通常価格でさえ12万5千円なので、ソフト1つ買うより安くProduction Premiumが手に入るのです。
通信講座を受ける目的でなくても、この価格は非常に魅力的ですよね。
『たのまな』アドビソフト通販
は時々、タイムセールを行っていてさらに割安になる期間がありますので、要チェックです。
平成26年4月25日をもって、Adobeソフトのパッケージ版の販売が終了となりました。
まとめ
今回は、動画・映像制作におすすめのAdobeソフト「After Effects」「PhotoShop」「Illustrator」の説明と、それらをセットにしたProduction Premiumの紹介をしました。
そして、通常価格より格安で手に入れる方法として、『たのまな』アドビソフト通販
を紹介させていただきました。
もちろん学生の方は、学生のうちに
Production Premium アカデミック版 [ダウンロード] を手に入れておいた方が、より一層お得なのは言うまでもありません。
最近のAdobeの動向としては、今後
Adobe Creative Cloudというソフト利用権を月額払いへ移行していく予定なので、「毎月5000円も払っていられない」って方は、今のうちにクラウド版でないパッケージ版を手に入れておいた方が良いでしょう。
加えて消費税増税もありますので、安い時に買っておく方が出費を抑えられると思います。
最後に、After Effectsの専門書でおすすめ出来るものを紹介しておきますね。
最後まで読んで下さってありがとうございました。
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凄く悩み、勉強しても難しいです!
銀のLibraは、凄くいいです‼︎
それに
曲も世界感も大好きです‼︎