マイクの種類とプラグについて
マイクとは、ご存じのとおり音を録音するものですよね。
そのマイクには大別して2種類があります。
この2種類があります。
マイクの種類については過去記事でも触れましたが、もう一度特徴をおさらいしておきましょう。
>関連記事「歌ってみた入門マイクおすすめ3選」
ダイナミックマイク
- 耐久性:高い
- 振動の影響:受けにくい
- 温度や湿度の影響:受けにくい
- 電源:不要
- 感度:普通
- 周波数特性:普通
- 最大音圧レベル:高い
- 自己ノイズ:少ない
コンデンサーマイク
- 耐久性:低い
- 振動の影響:受けやすい
- 温度や湿度の影響:受けやすい
- 電源:48Vファンタム電源が必要
- 感度:高い
- 周波数特性:非常に広い
- 最大音圧レベル:接続機器による
- 自己ノイズ:性能による
プラグの種類
ここで特にチェックしておきたいのが、プラグの種類です。
高性能なマイクのほとんどが「
キャノンプラグ(=XLRタイプコネクタ)」という規格のプラグを使用することになります。
※キャノンプラグ イメージこのプラグを使用した高性能マイクをパソコンに接続するにはオーディオインターフェイスという機器が必要になってきます。
念の為ですが、おさらいしてみましょう。
>関連記事「おすすめのオーディオインタフェイスで歌ってみたに差をつける」せっかく高性能マイクを導入しても、オーディオインターフェイスがないから接続できない…ってことの無いようにしてくださいね。
マイクの特性を表す表記
高性能なマイクを紹介する前に、マイクの特性について表す用語について説明しておきます。
■指向性
マイクのどの方向からの音を拾うのかを表す
- 単一指向性:マイクを中心に一方向からの音を特に拾う。カーディオイドとも言う
- 双指向性:マイクを中心に前後の音を特に拾う
- 無指向性:マイクを中心に360度のすべての向きから同じ感度で音を拾う
■周波数特性
どれらいの音域の音を拾えるかを表す
- 単位はHz(ヘルツ)
- 高音域はkHzと表記されることが多い。(1000Hz=1kHz)
- 数字が小さい方が低音。大きい方が高音。
■インピーダンス
インピーダンスを理解するには、電気の勉強をしないと難しいと思います。
基本的には、ローインピーダンスとハイインピーダンスに分かれます。
ローインピーダンスは50Ω(オーム)~600Ω程度
ハイインピーダンスは10kΩ~50kΩ程度
ハイインピーダンスのマイクはGEIN(ゲイン)をそこまで上げなくても大きな音で録音できますが、ケーブルが長いとノイズが乗ったり、高音部分が劣化します。
ローインピーダンスのマイクはケーブルを長くしてもノイズの影響を受けにくいので、ライブ会場やコンサートホールなどのPAの現場に向いていると言われます。
反面、録音する際の音が小さくなることがあります。
以上を踏まえたうえで、人気歌い手が使っている高性能マイクを紹介していきます。
SHURE SM58SE
SHURE SM58SE
メーカー:SHURE
メーカーHP:
http://www.shure.co.jp/
■使用している歌い手(順不同、敬称略):
Gero、バルシェ、ジギル- タイプ:ダイナミックマイク
- 指向特性:単一指向性
- 周波数特性:50Hz~15kHz
- インピーダンス:150Ω
- コネクタ:キャノンプラグ=XLR
- 寸法・重量:φ51×全長165mm、310g
- 付属品:マイクホルダ、マイクポーチ、3/8”→5/8”変換ねじ
言わずと知れた、超有名なマイク。
ボーカルの温かさと繊細さを引き出し、磨き抜かれた音質と高い信頼性を誇る、ダイナミック・マイクロホン。
バックグラウンドノイズを低減し、ボーカルを際立たせるカーディオイドの指向特性。
ハンドリングノイズやポップノイズへの対策も万全。
グリップ部にロック可能なON/OFFスイッチを装備している。
SHURE BETA58A
SHURE BETA58Aメーカー:SHURE
メーカーHP:
http://www.shure.co.jp/■使用している歌い手(順不同、敬称略):
ASK、鋼兵、ヒャダイン、いさじ- タイプ:ダイナミックマイク
- 指向特性:単一指向性
- 周波数特性:50Hz~16kHz
- インピーダンス:150Ω
- コネクタ:キャノンプラグ=XLR
- 寸法・重量:φ53×全長164mm、278g
- 付属品:マイクホルダ、マイクポーチ、3/8”→5/8”変換ねじ
先に紹介したSM58より音圧を稼げる高性能マイク。
特に高音の音ヌケの良さでは定評がある、ダイナミック・マイクロホン。
TVのライブ演奏のボーカル用として使われている。
全周波数帯域に渡る均一なスーパーカーディオイド特性によりハウリングを削減。
収音軸を外れた時のカラーレーションの抑止を実現。
RODE NT1-A
RODE NT1-Aメーカー:RODE
メーカーHP:
http://www.rodemic.com/■使用している歌い手(順不同、敬称略):
96猫、アンダーバー、clear- タイプ:コンデンサーマイク
- 指向特性:単一指向性
- 周波数特性:20Hz~20kHz
- インピーダンス:100Ω
- コネクタ:キャノンプラグ=XLR
- 寸法・重量:φ5.0×全長190mm、320g
- 付属品:サスペンションホルダー、ポップガード、ケーブル、ソフトケース、日本語マニュアル付属
コンデンサーマイクの中では超有名。
付属品も十分揃っている上、見た目もカッコいい。
金メッキ処理された、1インチの単一指向性ラージダイアフラムを搭載。
クリアで抜けの良いバランスのとれた音響特性を持ち、EQでの補正なくそのままで使えるサウンドクオリティを誇る。
ボーカルをはじめとした楽器の録音にも最適のマイク。
RODE NT2A
RODE NT2Aメーカー:RODE
メーカーHP:
http://www.rodemic.com/■使用している歌い手(順不同、敬称略):
ぐるたみん、よっぺい、ガゼル、みーちゃん- タイプ:コンデンサーマイク
- 指向特性:3段階可変(単一指向型、双指向型、無指向型)
- 周波数特性:20Hz~20kHz
- インピーダンス:200Ω
- コネクタ:キャノンプラグ=XLR
- 寸法・重量:φ55×全長208mm、860g
- 付属品:ポップガード付きサスペンションホルダー、ケーブル、ソフトケース、DVD、ステッカー
先ほどのNT1Aのハイエンドモデル。
手元のスイッチで指向特性を3段階に可変可能な高級マイクながら、価格を抑えた高性能マイク。
さらにハイパスフィルターを搭載する。
超低ノイズ トランスレスSMTサーキットを採用。
熱処理された頑強な鉄製メッシュを搭載したヘッドと、耐久性に優れたサテン・ニッケル仕上げで高級感あふれる見た目を演出している。
audio-technica AT4040
audio-technica AT4040メーカー:audio-technuca
メーカーHP:
http://www.audio-technica.co.jp/■使用している歌い手(順不同、敬称略):
蛇足、そらる- タイプ:コンデンサーマイク
- 指向特性:単一指向型
- 周波数特性:20Hz~20kHz
- インピーダンス:100Ω
- コネクタ:キャノンプラグ=XLR
- 寸法・重量:φ53.4×全長170mm、360g
- 付属品:ショックマウント、マイクポーチ
世界的なロングセラーとなったAT4033aをベースに、最新のテクノロジーを投入して磨き上げた40シリーズの新しい基幹モデル。
リファインされたDCバイアスタイプの大口径ダイアフラムがとらえる音はスピード感にあふれ、鮮烈かつナチュラル。
飛躍的に向上した低域特性、広いダイナミックレンジや目ざましい耐入力性能を持ち合わせている。
黒つや消し焼き付け塗装で、見た目も上品な高級感が漂う。
BLUE Bluebird
BLUE Bluebird
メーカー:BLUE
メーカーHP:
http://www.bluemic.jp/
■使用している歌い手(順不同、敬称略):
ヲタみん、天月- タイプ:コンデンサーマイク
- 指向特性:単一指向性
- 周波数特性:20Hz~20kHz
- インピーダンス:50Ω
- コネクタ:キャノンプラグ=XLR
- 寸法・重量:φ45×全長222mm、480g
- 付属品:ポップフィルター、ショックマウント、ケース
Bluebirdはラージダイアフラム・カーディオイド・コンデンサー・マイクであり、Blueならではのマイク・テクノロジー及びクラスAディスクリート回路が採用されている。
ユニークな外見とは裏腹に、透き通るように透明なサウンドが要求される全ての用途に適応する、幅広い製品になっている。
まとめ
人気な歌い手さんは人気があるだけあって、マイクにもこだわりを持って使っていらっしゃる様ですね。
歌ってみたでは歌唱力が大事なのは言うまでもありません。
ですが、その歌唱力を生かすも殺すもマイク次第と言えるでしょう。
人気歌い手さんが高性能なマイクを使っているには意味があると思いませんか?
高性能なマイクを使っているからこそ、彼らは今の人気があるのかもしれませんね。
今まで安物のマイクで音質に不満が出ている時こそ、次のステージへステップアップの時期かもしれません。
人気歌い手さんが使っている高性能なマイクを手にし、本当の「歌声」を手にすることで、新しい発見が生まれるかもしれませんよ?
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DTM機材の購入を考えるときにはいつも参考にしています。というか暇なときは記事を片っ端から読んでいったりしてますw
最近、アコースティックギターを録音して曲に使いたいと思うことがあり、お年玉を使ってマイクの購入を考えています。
そこで烏賊Pさんの今回の記事を読んだところ、 将来的にコンデンサーマイクの方が良いと思いRODENT1Aにしようかと思ったのですが、他ページのカスタマーレビューを見ると(NT1Aについて) 良い意見と悪い意見が(それも大量に)あり、 迷っています。
また、audio-technicaの ATシリーズがよいという事も書かれてありました。(書いてあったのはAT2035)
そこで質問です。
1.今回の記事にはNT1AもATシリーズのことも紹介されていましたが、どちらのほうが(烏賊Pさん的に)良いですか?
2.ATシリーズには、2035や4040など種類があります。予算はお年玉なので1万~2万円です。
とするとAT2035かAT2050になります。
これらの違いは指向性の切り替えができるかなのですが、指向性は切り替えられた方が便利なのでしょうか?
用途はボーカルとアコギ(できればドラムも)の録音を考えています。
よろしくお願いします。