今回のバージョンアップはCubaseおよびCubase Artistが対象となっているようです。
2013年10月15日以降にCubase7、Cubase Artistをアクティベートした方は無償でアップデートが出来るとのこと。
それ以外の方は有償でのバージョンアップ対応になるとのこと。
まず、気になるお値段ですが…
- Cubase7⇒Cubase7.5=¥5,480
- Cubase Artist7⇒Cubase Artist7.5=¥4,980
- Cubase Artist7⇒Cubase7.5=¥29,800
となっているようです。
それ以外のバージョンアップについては
公式HPを参照してください。
購入に関しては、Steinbergバージョンアップセンターでのダウンロード販売になる様です。
現行のパッケージ版はCubase7でそのまま店頭に置かれるようですね。
パッケージ版を買った方は、バージョンアップセンターで無償バージョンアップで7.5にしてね…ってことなんですね。
海外版Cubase7からのバージョンアップに対応
ここで、ひとつ気になるトピックが…。
海外版Cubase7を使っている方への特別対応として、ヤマハミュージックジャパンがバージョンアップをサポートするというもの。
今まで海外版Cubaseシリーズに関して、ヤマハミュージックジャパンはバージョンアップやサポートは行わない対応でしたが、今回は期間限定(2014年3月31日まで)まで所定の手続き料を支払えば、有料バージョンアップに応じるそうです。
海外版は確かに1万円以上安く手に入るが、ヤマハミュージックジャパンのサポートを受けられないというデメリットがありました。
今回はCubase7のオーナーに限って特別対応を行うようですね。
特別措置後のCubase7.5に関してはヤマハミュージックジャパンのサポートが受けられる様なので、海外版Cubase7をお使いの方は、嬉しいお知らせですね。
(“所定の手数料”についてはアナウンスされていません)
⇒
海外版Cubase7からCubase7.5へのバージョンアップについて(公式HP)平成26年4月1日 バージョンアップ適応期間が終了しました
Cubase7.5の新機能
それでは、最新のCubase7.5の魅力について触れていきましょう。
ここでは、特に個人的に気になる新機能を取り上げていきたいとおもます。
今回のCubaseバージョンアップで目立つのが、インストゥルメントとエフェクトの大幅強化です。
インストゥルメントとは、ソフトウェア音源のことですね。
Groove Agent SE 4
ドラム音源「Groove Agent ONE」の後継にあたる、Groove Agent SE 4 が搭載されるようです。
もともと、必要な性能が整っていたGroove Agent ONEでしたが、これが大幅に強化されたようです。
エフェクト等も追加し、ドラムループ音源を複数パッドにインポートする機能も拡張されたみたい。
これは非常に興味深いですね。
また、30種のドラムキットと200以上のグル―ヴを搭載して、今まで以上に様々なジャンルの曲に合わせたドラムトラックが作れるようになったようです。
HALION SONIC SE2
Cubaseの音源の核とも言えるHALION SONIC SEがバージョンアップしました。
HALION SONIC SEは、マルチ音源+シンセの総合ソフトウェア音源ですね。
今回のバージョンアップでは、新しいバーチャルアナログシンセサイザー「Trip」を搭載。
3つのオシレーター、サブオシレーター、リングモジュレーター、ノイズジェネレーターを装備し、柔軟に様々なサウンドを生み出せるようです。
かなり強力なシンセになりそうですね。
さらに、8つの新しいエフェクトを搭載し、SE以上に複雑な音作りが出来るようになった模様。
Magneto2
伝説のテープサチュレータープラグインMagnetoがパワーアップして帰ってきました。
このプラグインを通すだけで、簡単に温かみのあるアナログサウンドになるプラグインエフェクトです。
Magneto2は、2台のテープマシンを使用したシュミレートしてくれるデュアルモードなど、機能が強化されています。
また、適用周波数範囲の設定が出来るなど、今回のCubaseバージョンアップでは個人的に一番使ってみたいプラグインです。
トラックバージョン
強化されたのはソフト音源やプラグインだけではありません。
今回のバージョンアップではDAW本体の機能性も向上しています。
その目玉のひとつが、「トラックバージョン」です。
これは同じトラックで別バージョンを簡単に作れるという機能。
録音テイクはもちろん、様々な編集バージョンをトラックの設定を維持したまま切り替えが出来るというものです。
オーディオ、MIDI、インストゥルメント、コード、テンポ、拍子トラックまでもその対象になるようです。
簡単に言ってしまうと、ひとつのトラックで複数のテイクを、設定を維持して切り替えて使用できるようになるので、曲のオケづくりや編集・アレンジの際にAパターン、Bパターンとトラック数を増やすことなく切り替えて使っていけるという訳ですね。
これは非常に便利な機能です。
僕みたいに、何パターンもアレンジを考えて曲を構成していく人間にとっては非常にありがたい機能と言えます。
今回の機能革新についての紹介ムービー(英語)があるので、こちらに貼っておきます。
その他の機能強化
僕の興味のある項目について紹介しましたが、他にもCubase7.5の新機能はまだまだあります。
今回紹介した新機能以外にも、
- Instrument (T)rack
- REVelation
- ヒットポイントナビゲーション
- 再録音モード
- スコアエディッターの編集インスペクター
- トラッククイックコントロールのプリセット導入
- VST Connect SE2
等々、様々な機能の追加、強化がされています。
もっと詳しく知りたい方はSteinbergのHPも併せてご覧ください。
⇒
Cubase7.5の新機能(公式HP)
まとめ
冒頭にも述べましたが、Cubase7.5のパッケージ販売はなく、Cubase7からのアップデートという対応になりますので、今からCubaseの導入を考えている方は、今Cubase7を買っても問題ありません。
むしろ、今買えば無償でCubase7.5にアップデートできるので、非常にお勧めできますね。
安い海外版Cubase7も2014年3月31日までであれば、特別対応でCubase7.5にバージョンアップが出来る様なので、「まずは投資額を抑えたい」方も対応してくれるのが嬉しいですね。
最後になりますがCubase7をはじめとしたDAWは、多機能で便利な分、操作方法が難解なことも多々あります。
僕もCubase7ユーザーですが、使い方がわからない機能などを確認するために参考書籍を持っています。
DAWの機能を十分使うにはマニュアルよりも、操作ガイド的な書籍を1冊持っていることを非常におすすめします。
Cubase7の書籍は何冊か読みましたが、一番内容がわかりやすく丁寧に説明されている書籍があるので最後に紹介しておきます。
トータル431ページフルカラーで図解入りの非常に読みやすい書籍です。
他のCubase7の参考書籍と比較した結果、正直一番これが読みやすく・使いやすい本でした。
Cubase7のインストール方法からDAWの操作方法はもちろん、DAWのカスタマイズ方法、VSTプラグインの使い方、ソフト音源の使い方までCubaseの隅から隅まで説明してくれているCubase7ユーザー必携の書籍です。
Cubaseに不慣れな方や、これからCubaseの導入を考えている方は、こちらの書籍を強くお勧めします。
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