Scarlett Soloについて
Scarlett Soloは、マイクプリアンプで定評があり、数々のアワードを獲得しているロンドンの高級オーディオ機器メーカー「Focusrite」のエントリーモデルとも言えるUSBオーディオインターフェイスです。
価格は
Amazon
で税込10,800円と、オーディオインターフェイスの中でもかなり安いのですが、インターフェイス前面には高音質なマイクを接続する
XLR端子と、エレキギターやエレキベースのシールドを接続する
TSフォーン端子を備えています。
また、前面に大きめのボリュームノブがついており、ヘッドフォン出力と背面のRCA出力の調整が出来るようになっているので、必要最低限の機能がコンパクトに詰め込まれた印象です。
Scarlett Soloが実際にどのようなものなのか、紹介ムービーがありましたので試聴してみましょう。
動画でもおわかり頂けると思いますが、本体自体も非常に
コンパクトに出来ていますよね。
それでいて、コンデンサーマイクを接続したりギターをシールドで繋ぐことはもちろん、モニタースピーカーに接続して鳴らせるなど、基本性能としては充分と言えるのではないでしょうか?
楽器の演奏をしない
ボカロPさんにはもってこいの製品かもしれませんね。
Scarlett Soloの性能
それでは、細かくScarlett Soloの性能をみていきましょう。
まずオーディオインターフェイスのもっとも重要な部分である入出力です。
※Scarlett Solo前面
Scarlett Soloの入力について
Scarlett Soloの1チャンネル側は、高品質のダイナミックマイクやコンデンサーマイクを接続する
XLR端子(キャノン端子)が備わっています。
この1チャンネル側には伝統の
Focusriteマイクプリアンプが搭載しており、高音質な録音が可能となっています。
コンデンサーマイクを動かすための
+48ファンタム電源も備わっており、駆動も
USBバスパワーなので電源ケーブルを別に用意する必要もありません。
また、Geinコントロールノブのまわりの
“halo”シグナルインジケーターが備わっており、適正な録音レベルを視覚的に確認できるようになっているのも嬉しいですね。
適正録音レベルの時はグリーンで、音が大きすぎる場合は赤く点灯するようになっています。
要するにクリップすると赤く点灯するので、録音時の音割れ等を防ぐ意味でも、こうした機能は非常にありがたいと言えますね。
2チャンネル側はギターやベースのシールドなどを直接差し込める
TSフォーン端子が備わっています。
Geinの分の下に
INSTとLINEの切り替えスイッチがついているので、大体の楽器は接続出来るでしょう。
INST(
Hi-Z)でエレキギターやエレキベースを、LINEはキーボードやシンセサイザーを接続する時に使用します。
1・2チャンネルともに、Scarlett Soloという名の通りステレオには対応していないのですが、エレキ系の楽器を録音する分には困ることは少なそうです。
エントリーモデルとは言え、
- 105dbを超えるダイナミックレンジ
- 最高24bit/96kHz
となっているので、非常にクリアな音質でレコーディングが出来る仕様となっています。
Scarlett Soloの出力について
Scarlett Soloの前面には大き目な
MONITORノブがあります。
Scarlett 2i2などと違ってヘッドホンとライン出力のボリュームが分けられていませんが、このMONITORノブを操作することで、
ヘッドホン出力と
RCAライン出力の音量を調整することが出来るようになっています。
ヘッドホン端子は
TSRフォーン端子で接続しますので、高品質な
モニターヘッドホン等を接続することも出来るようになっています。
モニターヘッドホンについて詳しく知りたい方は、
記事「高音質でおすすめ!DTMで人気のモニターヘッドホン厳選5」を参照して頂きたいのですが、適切なリスニング環境を整えるという意味でもモニターヘッドホンが直で接続できるメリットは大きいと思います。
さらに、ヘッドホン端子の上部には
DIRECT MONITORスイッチも備わっています。
これはダイレクトモニタリングを可能にするスイッチで、簡単に説明すると1・2チャンネルに入力された音をそのまま出力させる為の機能です。
PCやDAWを介さずに音を確認できるので、音の遅れ(レイテンシー)が非常に少ないのが特徴です。
エフェクトをかけた音をモニターしたい場合はOFF、出来るだけレスポンス良く音を確認したいときはONにするといいのではないでしょうか。
※Scarlett Soloリア背面には、USBの接続端子とRCA出力端子が備え付けられています。
Scarlett SoloはUSBバスパワーで駆動するので電源コードは不要です。
USB1本でPCから電源の供給を受け、データのやりとりも出来るんですね。
そして、紹介ムービーでも出てきた
モニタースピーカー等を接続できる
RCA端子。
白色がLEFT、赤色がRIGHTと規格は統一されているので、取り付けの際も間違える事は少なくて済むと思います。
自宅でしっかりとしたモニター環境を整えたい方にとっても、RCA接続端子が備わっているのは、大いに歓迎すべきポイントと言えるでしょう。
モニタースピーカーに興味がある人は
記事「モニタースピーカーがDTMに必要な理由と、人気の定番モデル」を確認してみて下さいね。
Scarlett Soloに付属するソフトウェア
以上の様に、価格が1万円でありながらも随所にFocusriteの製品作りへのこだわりが垣間見えます。
ですが、本体以外にも様々なソフトウェアが付属するので、そちらも紹介しておきましょう。
Ableton Live Lite9
Scarlett Soloには
Ableton Live Lite 9という高性能なDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)=音楽制作ソフトが付属しています。
Lite版とはいえ、もちろん高音質な録音にも対応していますし、このLive Lite 9には様々な600MBにも及ぶソフトウェア音源、ループサンプルなどが含まれており、加えて、コンプレッサーやEQ、リバーブ、コーラス等のエフェクトも多く搭載しています。
ボーカルの録音から、楽曲制作まで可能なソフトウェアが付属しているので、Scarlett Soloが手元に届いたらすぐに音楽制作活動が始められるようになっているんですね。
このAbleton Live Lite 9を使って歌ってみた等を作りたい場合は、
記事「Ableton Live Liteで歌ってみたを作る方法!」を参考にしてみてください。
Scarlett Plug-in Suite
※高品位なエフェクトのひとつ Scarlett CompressorさらにScarlett Soloには、
Scarlett Plug-in Suiteという高品位エフェクトプラグインが付属しています。
内容としては、コンプレッサー、イコライザー、ゲート、リバーブが含まれており、先ほどのAbleton Live Lite 9はもちろん、CUBASE等の主要なDAWで使う事が出来ます。
プラグイン自体は動作も軽く、見た目も良いので、レコーディングの時やMixの時などに活用するといいかと思います。
LoopmastersとNovation Bass Station
上記2つに加えて、さらに総容量1GBの著作権フリーの音素材集
Loopmastersと、ソフトシンセサイザー
Novation Bass Stationが付属しています。
ビートから効果音まで様々なジャンルをカバーしてくれるLoopmastersは、これから音楽制作を始めたい人にとっては、サウンドメイクの幅が広がるのは嬉しいですよね。
すでにDTM等を楽しまれている人にとっても、著作権フリーのサウンド素材は気兼ねなく自分の曲に組み入れることが出来るので重宝しそうです。
Novation Bass Stationは、Novationという音響機器メーカーが制作したBass Stationというシンセサイザー(実機)を模したソフトシンセで、幅広い音作りが可能の様です。
製品情報
Focusrite Scarlett Solo
最後にScarlett Soloの情報についてまとめておきます。
詳細については販売代理店のハイ・リゾリューションのホームページを確認してください。
>>ハイ・リゾリューションHPへ動作条件Windows 8、Windows 7(32bit・64bit)
MacOS 10.8以降
入出力- インプット:マイク入力×1(XLR)、ライン/楽器入力×1
- アウトプット:ステレオ1系統(RCA)、ヘッドホン×1
製品特徴- 数々のアワードに輝いたFocusriteマイクプリアンプを搭載
- “halo”シグナルインジケーター搭載で適切な音量を視覚的に確認可能
- +48ファンタム電源対応で高音質コンデンサーマイクが使用可能
- Hi-Z切り替えスイッチあり
- 24bit/96kHz対応で高音質レコーディングが可能
- USBバスパワー駆動で電源要らず
- RCAステレオアウトがあり、モニタースピーカー接続可能
付属ソフトウェア- Ableton Live Lite 9(DAW)
- Scarlett Plug-in Suite(エフェクトプラグイン)
- Loopmasters(著作権フリー音素材)
- Novation Bass Station(ソフトシンセサイザー)
いかがだったでしょうか?
最低限とは言え約1万円という価格でこれだけ機能が揃っていれば、レコーディングはもちろん、DTMも十分に楽しめると思いますし、なにより
非常にコストパフォーマンスに優れていると思います。
ボカロPや歌ってみた、演奏してみた等のムーブメントにもピッタリのScarlett Solo。
非常にコンパクトでアルミボディなので耐久性もあるので、スタジオでレコーディング…なんて時も持ち運びやすくて良さそうですね。
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