IA ROCKS -ARIA ON THE PLANETES-とは
IA ROCKS -ARIA ON THE PLANETES- とは、1st PLACEが世に放った大人気のVOCALOID3 Libraryである 「
IA -ARIA ON THE PLANETES-」のアペンド的な位置づけとなる最新のボカロです。
IAと言えば、
じん(自然の敵P)氏、
石風呂氏、
しづ氏といったクリエイター・アーティスト陣が、音楽というメディアを軸に様々なエンターテイメントを展開しているので、ご存知の方も多いでしょう。
ですが、このIAというボカロ。実は人気の理由はそれだけでは無いのです。
赤坂アカ氏が描く美麗なキャラクターグラフィックもそうですが、VOCALID3 ライブラリとしても完成度が高く、発売当初は多くのボカロPがド肝を抜かれました。
その秘密は、VOCALOID3 Editorの特徴とも言える、声と声との繋がり『
トライフォン』がふんだんに盛り込まれている為です。
トライフォンについて説明すると、以前のVOCALOID2 Editorでは、音の繋がりは必ず2音素になってしまいました。
「母音」+「子音」もしくは「子音」+「母音」と2つの音素を連続させた『ダイフォン』のみの扱いでした。
そこで、VOCALOID3 Editorでは更に音の繋がりを良くするため、ダイフォンに加えて
3音素(トライフォン)を採用しました。
その結果、
音の繋がりがより一層滑らかになっているのです。
そこを突き詰めて言った結果、
ベタ打ちでも上手に歌う、今のIAとなったのです。
※筆者も所持している完成度の高いボカロ 「IA」今回発表された
IA ROCKSは、このトライフォンを更に強化し、収録数を大幅に増やしたようです。
そのことにより、滑舌がよりスムーズになった上、子音の存在感が増して様々な歌わせ方が出来るようになったそうですね。
購入特典として付属するガイドブックには、このトライフォンが全て公開され、さらに同じワードでダイフォンとトライフォンのどちらで歌わせるかをユーザーが自由に変更することができるテクニックが掲載されているとのこと!
※イラストはOK Musicさんよりそして、新しくリリースとなったIA ROCKSはユーザーから「もう少し元気に歌うIAライブラリが欲しい」という要望に応える形となりました。
そのため、疾走感溢れるアップテンポの曲や元気でパワー感がある楽曲にマッチするボーカルとなっています。
確かに、IAライブラリは素の状態だと歌声が丸く、キレがある感じではないですからね。
ロック調の楽曲に合わせるとなると、歌声をシャープに加工する必要が多少なりとあったのは事実だと思います。
今回のIA ROCKSの開発は、2014年の1月に体験α版の無料配布・
フィードバックキャンペーンが実施され、実際のユーザーに開発途中のライブラリを体験してもらって、使ってみた反応を製品に反映したようです。
そういえば、IAの発売を今から思い返すと、VOCALOID3 Editorの発売日より少し時期をずらしての発売でした。
これも、本当はVOCALOID3 Editorの発売日に合わせて開発を進めていたようです。
クリスタルヴォイスの歌姫である
Liaさんの歌声をボカロ化すると言う事もあり、発売前からも話題になっていたのですが、発売前に1st PLACEの方がツイッター上で色々なボカロPに接触して、発売前のIAライブラリのモニターを募集していましたね。
そのなかで、「IAの音質が少し引っ込み気味ではないか」と指摘があり、素材のすべてのイコライジング処理をやり直すという作業を行った為、発売が遅れたそうです。
そう考えると、このIAというライブラリは多くのボカロPの意見が反映されたVOCALOIDとも言えますし、ユーザーからのフィードバックで仕上げるのは、今回が初めてではないと言う事ですね。
IA ROCKS の歌声はいかに?
IAの歌声は、ゲームやアニメの主題歌などで活躍し、圧倒的な歌唱力と透明感のあるクリスタルヴォイスを持つ歌姫“Lia”の歌声が収録されています。
さて、今回のIA ROCKSは
公式ページによると、“子音の強いアタックやブレスノイズ等の声の雑味を、徹底的な検証に基く匙加減でブレンドすることで、透明感と力強さの共存を実現”とのことです。
となっており、幅広い音域とテンポに対応するようです。
実際の歌声が気になる方も多いと思うので、早速マルチクリエイターじん氏によるデモソングを聴いてみましょう。
【IA ROCKS】Inner Arts【オリジナルMV】
オリジナルのIAの歌声に比べると、
ハキハキと歌ってくれるのがわかるかと思います。
そして、
高音部までストレスなく歌い上げるのは、さすがIAと言えますね。
歌声も調教と加工次第では、もっとハードロックな曲にも順応するのではないかと思います。
この
Innner Artsは、2014年7月31日発売のPlayStation(R)Vita専用ゲーム「
IA/VT -COLORFUL-」の主題歌にもなっているようです。
※IA/VT のプレイ画面イメージこちらの新感覚リズムゲームも面白そうなので、音ゲーに興味がある方は、是非チェックしてみてください。
「
IA/VT -COLORFUL-」について詳しく知りたい方は
こちら
製品概要
IA ROCKSは、3つのパッケージ展開となりました。
動作条件など- 対応OS:Windows8.1、Windows8、Windows 7(32/64bit)
- CPU:Celeron Dual Core 2.1GHz以上
- メモリー:1GB 以上
- 必要容量:2GB 以上
- 推奨音域:B2~A4
- 推奨テンポ:95~228
- 必要環境:サウンドデバイス、DVD-ROMドライブ、インターネットに接続したパソコン
スターターパック以外の製品には
VOCALOID 3 Editorが付属しないので、お持ちでない人で本格的に歌声の調整をしたい人は別途用意する必要があります。
ですが、
VOCALOID Editor for CUBASEをお持ちの人は、VOCALOID 3 Editorが無くても調整が可能です。
またMacOS環境の方も、
VOCALOID Editor for CUBASEを利用することで、同じく調整が出来ます。
同梱特典
同梱特典として、人気ボカロPの最新楽曲が詰まった特典DISCをはじめ、IA開発エンジニアの
Nagie氏著による
IA ROCKSを使いこなす為のテクニカルガイドブックや、IA ROCKSで制作された
デモソング集・
vsqx、
インストゥルメンタルトラックのデータ等が用意されます。
オリジナルのIAにもビギナーズ・ガイドブックやAdvanced Guide Disc、コンピレーションアルバム等が付属していましたが、非常に分かりやすい&楽しめる内容でしたので、今回の同梱特典にも期待できそうです。
特に「
ボーカロイドを思い通りに歌わせる本」なども出版しているNagie氏の書いたガイドブックは、初心者にとっては知りたい調教テク等についても触れられているので、調教方法のヒントが得られるかもしれません。
まとめ
VOCALOID3 Libraryとしての完成度が高いIAのアペンド的な位置づけとなる「IA ROCKS -ARIA ON THE PLANETES- 」は、その名の通りハキハキと力強く、高音部まで伸びてくれるボカロと言えそうです。
オリジナルと同様、非常に優秀なボカロだと思いますので、初心者の人でも調声は難しくないと思います。
Nagie氏のツイッター情報では、”
中・上級者の為にマニアックな調声が出来る仕組みも隠されている”とのこと。
「IA ROCKS -ARIA ON THE PLANETES- 」は、もともとIA好きな人はもちろん、これからボカロPを目指したい人や、新しくライブラリを増やしたい人にもおすすめできるボカロと言えると思います。
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