XLN Audioの最新ドラム音源 Addictive Drums 2の新機能を紹介!|ニコニコ道具箱

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XLN Audioの最新ドラム音源 Addictive Drums 2の新機能を紹介!

XLN Audioから、遂にAddictive Drums 2が発表されました。
Addictive Drumsと言えば、世界的なシェアを誇るDTM用のソフトウェア・ドラム音源ですね。

音質も良く、動作も軽量で多くのDTMerに愛用されているAddictive Drumsが、約8年の歳月を経て、更に音質や機能に磨きをかけて、バージョンアップしました!

そこで今回は、この革命的なAddictive Drums 2の新機能について紹介します。

Addictive Drums 2

Addictive Drums 2とは

Addictive Drums 2とは、 スウェーデンのプラグインメーカーXLN Audioが開発した、ソフトウェア・ドラム音源のことです。

AD2
※Addictive Drums 2のGUI

Addictive Drums と言えば、その軽快な動作性能と音質を両立したドラム音源であり、多くのDTMに支持され続けていました。
最近では、SONAR X3 Producer にバンドルされたことが記憶に新しいですね。

今回のAddictive Drums 2では、動作が軽くて音が良い生ドラムに近い臨場感のある音色と言った良い部分を継承しつつ、4つのバンドルパッケージでの展開となりました。
そのバンドルのラインナップとしては

  • XXL Studio Bundle(市場価格:約45,000円)
  • Producer Bundle(市場価格:約26,000円)
  • Artist Bundle(市場価格:約20,000円)
  • Solo Bundle(市場価格:約13,000円)

が用意されています。

Addictive Drums 2バンドル

※用意された4つのバンドルパッケージ

気になるパッケージごとの差別化ですが、各バンドルとも基本的なサウンドエンジンや機能については同じものとなっている様です。

Addictive Drums 2では、使いたいADpak(ドラムセット)、使いたいMIDIpak(MIDIリズムパターン)、KitPiece(単体キットピース)をユーザー自身が自由に組み合わせてインストールできる仕様になっています。

例えば、ロック調の曲を作る人であればStudio RockとMetal等のADパックを選び、Popやテクノ系の曲を作るのであれば、Studio PopとReel Machines等のADパックを選べる、という事です。

各バンドルでの差別化は、この選べるADpakとMIDIpak、KitPieceの数が違います。
具体的には、ADpakとMIDIKitPieceをそれぞれ選べる数が

  • XXL Studio Bundle : 6種類ずつ
  • Producer Bundle : 3種類ずつ
  • Artist Bundle :2種類ずつ
  • Solo Bundle :1種類ずつ

となっており、価格が上がるにつれて、選べる数が増える仕組みとなっています。

METAL
※ADpakのひとつ、METAL

ADpakは、今のところ全16種類が用意されておりますが、後で追加することも可能となっています。
Addictive Drums 2を触ってみたいという人や、DTM初心者の人はArtist Bundleから導入するのも良いでしょう。

逆に、最初から沢山の音色を揃えたい人は、XXL Studio BundleやProducer Bundleも視野に入れて検討した方が良さそうですね。

Addictive Drums 2について詳しく説明している動画があったので、貼っておきます。



Addictive Drums 2の新機能

Addictive Drumus 2へ進化をし、どのような機能が追加されたのか気になりますよね。
主に今回のバージョンアップでは、サウンドシェイピングワークフローの充実MIDIリズムパターンの検索と編集機能が充実した様です。

簡単に説明すると、各ピースごとに内蔵エフェクトをかけて音作りを楽しんだり、リズムパターンの編集や検索機能の強化等がされ、今まで以上に使いやすくなったのです。

また、Addictive Drumusがどんなドラム音源か知らない人でも分かるように、基本的な機能も含めて紹介してみたいと思います。


Kitページ

AD2 kit
※Addictive Drums 2 Kitページ

Addictive Drums 2では、キットピースを割り当てられるスロットが18スロットに増えました。
キックやスネア、ハイハット、タム、シンバル等が自分の好みで自由に組み合わせる事ができます。
選択したピースによって各ピースのグラフィックも変わるのが、DTMerの遊び心をくすぐる仕様となっています。

曲のイメージに合わせてピースを入れ替えたりすることはもちろん、今回新たに装備されたFLUXIスロットに好きなピースを加えたり、パーカッション等を入れてプラスαな使い方もできます。

LINKモードで、ピースを連携させれば、スネアと同時にハンドクラップを鳴らすといった芸当も簡単に出来るので、音の厚みを加えたり、音色を混ぜたりすることも非常にストレスフリーで可能となっています。

もちろん、自分好みにカスタマイズしたKitは保存することも出来るので、別のプロジェクトでも同じKitを再現することも容易です。

Kitページの解説動画はこちら



EditページとFXページ

AD2 Editページ
※Addictive Drums 2のEditページ

今回のバージョンアップで大幅に強化されたのが、このEditページです。
ピッチ調整やエンベロープ、マイク調整での音色の編集、コンプ、EQ、ディストーション等は、前バージョンから引き続き使用することが出来ます。

さらにAddictive Drums 2では、トーンデザイナーアナログノイズの追加機能EQも4バンドへと進化するなど、今まで以上に音作りがしやすい環境となったようです。

特にトーンデザイナーとEQの4バンド化は、Addictive Drums 2でのサウンドメイクにおいて、かなり重要なエフェクトになると期待されます。

Editページの解説動画はこちら


加えて、FXページにも変更が加えられました。
前バージョンのReverbから、DELERBへと変更が加えられ、ディレイとリバーブを組み合わせた空間演出が可能なエフェクトを新たに搭載しています。

AD2 FXページ
※進化したFX DELERBを2機搭載

このDELERBはリバーブ音の密度を調整するSwirlと高品位EQによる繊細なサウンドメイキングが可能となっています。

各ピースに、それぞれどれ位深くエフェクトをかけるかといった指定もできるので、全体的な音作りから、個別的な音作りまで幅広く応用できます。
使い方によっては、かなりクセのあるサウンドを作り出すことも出来るので、色々と試してみるのも良さそうです。

FXページの解説動画はこちら



BEATSページ

Addictive Drums 2の凄い所は、音質やサウンドメイクだけでは無い様です。
BEATSページには、プロのドラマーが実際に演奏したデータを集約した、まさに本物の“使える”MIDIリズムパターンが豊富に収録されています。

そして、この膨大なMIDIリズムパターンから欲しい音色を簡単に検索するのがBEATSページなのです。

AD2 Beatsページ
※BEATSページには非常に多くのパターンが表示される

MIDIリズムパターンの検索の仕方は、ライブラリやカテゴリを選択して選ぶことが出来るほか、キーワード検索にも対応してます。
そして、注目したいのが新たに搭載されたGridサーチと言われる検索機能です。

Gridサーチ

このGridサーチ画面に任意のリズムパターンを入力することで、そのグリッドにマッチしたリズムパターンを検索結果として表示してくれるのです。

多くのMIDIリズムパターンの中から一つ一つ確認しなくても、欲しいリズムパターンを入力することで、求めているMIDIデータを見つけられるので、非常に効率的といえますし、作業時間の短縮にも一役買ってくれそうです。

Gridサーチの解説動画はこちら


動作環境

ドラム音源としてAddictive Drums 2の導入を考えている方もいらっしゃると思うので、動作環境について確認をしておきましょう。

  • Windows:Windows 7、8(32, 64bit)
  • MacOS:MacOS X 10.7~10.9 (32, 64bit)
  • メモリ:2GB以上
  • プラグイン規格:VST、 AU、AAX、スタンドアロン
  • ADpakひとつにつき、約700MBの空き容量
  • 高速なインターネット回線


まとめ

進化したAddictive Drums 2では、バンドルパッケージとしての販売で、欲しい音色をユーザーが選択してインストールできるという画期的なシステムを導入しました。

バンドルパッケージは4つのラインナップがあり、それぞれADpakとMIDIpak、KitPieceをそれぞれ選べる数が

  • XXL Studio Bundle : 6種類ずつ
  • Producer Bundle : 3種類ずつ
  • Artist Bundle:2種類ずつ
  • Solo Bundle:1種類ずつ

となっています。

また、高度なサウンドメイクが行えるEditページや、MIDIリズムパターンを検索しやすいBEATSページ等、非常にユーザーにとって「痒いところに手が届く」仕様となっています。

前バージョンでも好評だった高音質にもかかわらず動作が軽く部分は踏襲しているので、今まで以上に使いやすく進化しているのがお分かり頂けたのではないでしょうか?

ADpakもMIDIpakも非常に魅力的なラインナップが揃っているので、後から欲しい音色を追加することも出来るのも魅力のひとつだと思います。

まずは試しに使ってみたいと言う方向けにDEMO版もあるようですので、検討している方はDEMO版を使ってみるのも良いと思います。

DEMO版は無料でAddictive Drums 2のサウンドエンジンや機能を使うことができ、AD2 ADpak Fairfax Vol.1をフリーで入手することが出来ます。
※DEMO版を入手するにはXLN Audioアカウントを作る必要があるようです。
>>XLN Audioのアカウント作成ページ

実際の使い方や、使ってみた感想をまとめた記事「DTMドラム音源「Addictive Drums 2」の使い方とレビュー」を書きましたので、参考にして頂ければ幸いです。


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