新しくなったEZdrummer 2のサウンド
EZdrummer 2は、スウェーデンの
TOON TRACK(トーントラック)社がリリースした、最新の
DTM用ソフトウェア・ドラム音源です。
EZdrummerと言えば、世界で初めてドラムキットと演奏時のアクションをビジュアル化するインターフェイスを採用したことでも有名ですね。
またEZdrummerは、
高音質でありながら
動作が軽く、
使いやすさも兼ね備えている上、実用的な
8,000パターンものMIDIドラムグルーブを備えていたため、DTM初心者の人にも扱いやすく人気のドラム音源のひとつでした。
それがこの度最新バージョン『EZdrummer 2』として生まれ変わったのです。
※新しくなったEZ Drummer 2の画面近年のドラム音源は非常に進化しており、実在するドラムセットのピース1つ1つの音色を忠実に録音し、再現することが出来るようになりました。
アタックの強弱の細かなディティールも緻密にサンプリングしているため、入力されたベロシティの強弱に合わせて演奏させることが可能となり、非常にリアルなドラム・サウンドが手に入ります。
もちろんEZdrummer 2も同様に、実在するドラムセットの音色を収録しています。
EZdrummer 2のサウンドは、イギリス・ロンドンのBRITISH GROVE STUDIOで収録されており、サウンドのクオリティはもちろん、ボリュームアップも果たしました。
※BRITISH GROVE STUDIOで収録の様子収録されたドラムセットはモダンセットアップと、ビンテージセットアップの2つを収録。
また、ドラムピースも豊富に揃えられており、
- スネア:9種類
- バスドラム:7種類
- ハイハット:3種類
- ライド:3種類
- クラッシュシンバル:10種類
- パーカッション10種類
と、先代に比べても非常に多く収録されました。
一般的によく使われるパーカッションも10種類に増強されたので、様々なジャンルに一層対応しやすくなっているのも特徴ですね。
それでいて、容量は4GB以下に収められており、音質と動作の軽さを両立しています。
また、新しいオーディオエンジンを搭載したことで、サンプルのロードが今まで以上に高速・高音質になったようです。
一体どんなサウンドを奏でてくれるのか気になる人は、下のプレイヤーで確認する事が出来ます。
本当にこのサウンドが4GBで奏でられるのか!と思う程クリアな音質ですね。
ソフトウェア音源が高音質・大容量に向かっている昨今、容量を抑えて音質は高めるTOON TRACKの技術は素晴らしいと思います。
音源の販売も従来のDVD-ROM方式ではなく、ダウンロード対応となっているほどの潔さ。
パッケージ販売されているものも、中身はシリアルナンバーとインストールガイドだけの簡易包装となっており、ROM代を省いて徹底的なコスト削減を行って価格を抑えているところにも好感が持てます。
今までの追加音源“EZXシリーズ”にも対応!
EZdrummerの楽しみ方のひとつとして、ドラムキットを拡張する機能があります。
気に入ったドラムキット・ライブラリを買い足していくことで、様々なジャンルの曲に対応させることが可能でした。
最新のEZdrummer 2では、既存の
EZXシリーズ(追加音源)にも対応するそうです。
新たに公開されたEZXライブラリ・アップデートを行う事で、
EZdrummer 2に対応した新しいグラフィックで使い続ける事が出来るのです。
※拡張音源 EZXのグラフィックも刷新される今までEZdrummerを使っていて、追加ライブラリを導入していたユーザーにとっては朗報と言えます。
今後もEZdrummer 2に対応した様々なライブラリが追加されることが予想されますので、今から楽しみですね。
ミキサーにエフェクトが備わった
注目したい新たな機能としては、ミキサーに
エフェクトチェーンプリセットが備わったことでしょう。
エフェクトの使い方が分からなくても、使い方は簡単。
自分がイメージしている音色のプリセットを選ぶだけでミキサーに自動的に最適なエフェクトがインサートされるようになっています。
もちろんエフェクトの値を調整することもできるので、好みのプリセットを選んでからじっくりと調整することも出来るのです。
※EZdrummer ミキサー画面収録しているエフェクトはEQやダイナミクス、リバーブ、ディレイなど標準的なものから、ディストーション、フェイザー、ビットクラッシャー等も装備しているので、今まで以上に幅広い音作りが楽しめるようになったのです。
更に進化したEZdrummer 2の機能
進化したのはサウンドだけではありません。
今まで以上にユーザビリティに富んだ機能が盛り込まれ、使いやすさにも磨きがかかったようです。
その進化した機能についても見ていきましょう。
高度なMIDIグルーブ検索機能を搭載
前バージョンでも8,000にも及ぶMIDIグルーブを収録していたのですが、EZdrummer 2は更にその
検索機能の強化が図られています。
例えば、「こんなリズムが欲しい」と言った感じで、ドラムキットをマウスでクリックして演奏すると、その演奏したリズムに近いドラムパターンを検索してユーザーに提示してくれます。
今までは、MIDIグルーブを検索する時には大まかな検索で絞り、細かい検索をする時はグルーブをひとつひとつ耳で聴いて確認する必要があったのですが、この検索機能を使う事で“欲しいフレーズを見つけやすくする”事が今まで以上に容易になったのです。
マウスで演奏したリズムと、検索結果がどれくらいマッチングしているかをパーセンテージで表示してくれるのも嬉しいです。
言葉だと説明しにくいので、分かりやすい動画あったので貼っておきます。(英語)
動画でも確認できたかと思いますが、マッチングしたリズムパターンで、
「リズムは合っているけどハイハットじゃなくてライドで刻んで欲しい」
なんてこともあるでしょう。
そういったニーズにもEZdrummer 2は即座に対応することができるようになっています。
また、リズムパターンにクラッシュシンバルを鳴らす場所を指定して自分だけのMIDIグルーブを作り、プリセットとして保管する機能も備えています。
もちろん従来通りの検索の仕方でもMIDIグルーブの検索は出来るので、ドラムのリズムが全く分からない人でも安心して使うことが出来ます。
ソングクリエイターツールで1曲分のドラムトラックを作れる
EZdrummer 2の新機能の目玉ともいえるのが、
ソングクリエイターツールです。
前バージョンではMIDIグルーブを検索し、DAWのトラックにペタペタ張り付けて編集するのが主な使い方でしたが、最新のEZdrummer 2ではMIDI編集機能も備えています。
※画面下部がソングクリエイター機能で作られた1曲分のドラムトラックソングクリエイター機能を使う事で、1曲分のリズムパターンを好きなように組み合わせて作り上げる事が出来ます。
また、イントロ→A→B→サビ→間奏…といった曲の構成を指定してあげると、自動的にドラムトラックを組み立ててくれる機能まで備えています。
もちろん、それを自分好みに編集し直したり、要所要所にフィル(おかず)を入れることも出来ます。
MIDIグルーブも切り取って分割して使いたいフレーズだけ使う事も出来るようになっており、MIDI編集機能が加わったことで、ドラムトラックの制作の可能性が大きく広がっているのです。
要するに、EZdrummer 2上でドラムトラックのリズム編集を全て行う事が出来るようになったのです。
実際にどんな感じでドラムトラックが作られるのか紹介した動画があるので、そちらも参考にして下さい。(英語)
動作環境
ドラム音源としてEZdrummer 2の導入を考えている方もいらっしゃると思うので、動作環境について確認をしておきましょう。
Windows- CPU:Pentium 4 / AMD Athlon 以上
- OS:Windows 7以降 (32, 64bit)
- メモリ:2GB以上
- プラグイン規格:VST, RTAS, AAX-Native, スタンドアロン
MacOS- CPU:Core 2 Duo 以上
- OS:MacOS X 10.6以降
- メモリ:2GB以上
- プラグイン規格:VST, AudioUnits, RTAS, AAX-Native, スタンドアロン対応
その他、インターネットに接続可能であること、4GB以上の空き容量が必要です。
まとめ
革新的なアイディアが盛り込まれ、サウンドも機能もブラッシュアップしたEZdrummer 2。
前バージョンでも好評だった高音質で動作が軽く、使いやすい部分は踏襲したうえで、さらに使いやすく進化しているのがお分かり頂けたと思います。
それでいて4GB未満と容量も少なく、価格も15,000円前後と手ごろなのも非常に嬉しいですよね。
DTMを始めたばかりの人や、あらたにドラム音源の導入を考えている人は、この機会に新しくなったEZdrummer 2の導入を検討して見てはいかがでしょうか?
きっと、今まで以上にドラムトラックを作るのが楽しくなり、あなたの楽曲もグンと華やかになる事でしょう。
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