MIDIとは?
DTMの用語で良く出てくるのが「MIDI」です。
前回の記事でDAWからVocaloid3 Editorにデータを書き出す際にMIDIという規格(フォーマット)で出力しました。
MIDIとは、"Mudical Instrument Digital Interface"の略のことです。
音程の高低、音の長さ、強弱などの演奏情報を伝達する規格です。
MIDIはソフトウェア音源の演奏データを記録しているもので、簡単に言うとコンピューター用の楽譜のようなものです。
DTMでは、MIDIという楽譜に基づいてドラムの演奏やシンセ等の音を鳴らしていると思っていいでしょう。
MIDIキーボードとは?
MIDIキーボードとは、前述したMIDIという情報を作曲ソフトに送信・入力するコントローラーの役割を果たします。
MIDIキーボードに音色が入っていませんが、ソフトウェア音源に音情報を送り、音を鳴らすことが出来きます。
音色が搭載されているキーボードは「シンセサイザー」や「電子ピアノ」なので、間違えないようにしましょう。
MIDIキーボードは音色を搭載していない分、リーズナブルな機器が多いので、DTM初心者にも導入しやすいのも非常に嬉しいポイントです。
製品によっては、ドラムの打ち込みを直感的に行える「パッドコントローラー」や、ピッチやモジュレーションホイール、DAWのMixコンソールと連動できるツマミやフェーダーを備えたものもあります。
オクターブシフト機能を搭載し、鍵盤の音域を上下させてより広い音域を演奏できるようにした製品が最近は多いですね。
予算と目的によって選ぶといいと思います。
MIDIキーボードのメリットは?
MDIキーボードは音楽制作の多くの現場で取り入れられている機材です。
MIDIキーボードはマウスで入力する場合と比べて簡単かつスピーディーに打ち込みが出来るようになります。
例えば、ドミソの和音を入力する場合、通常マウスだとド・ミ・ソと3回マウスで入力しなければなりません。
しかし、MIDIキーボードを使えば1回で入力が済みます。
音の強弱も鍵盤を弾く強さに連動させることが出来るものも多く、マウスで作業するよりも1度に多くの情報を入力できるのが特徴です。
曲を流しながらリアルタイムで音符入力もできるので作業効率が格段に良くなるほか、 作曲する際も鍵盤で音を弾くことで新しいメロディーを思いつくことも出来ます。
以上の様に、MIDIキーボードを使用すると、楽曲制作にかかる時間がマウス入力のみの場合と比べて数倍スピーディーになります。
ピアノを弾けなくても、鍵盤を指一本で押すだけで入力できるため、鍵盤に馴れていない方でも十分に活用することが出来ます。
MIDIキーボードを選ぶ際のポイント
MIDIキーボードは非常に多くの製品がリリースされています。
導入にあたって、MIDIキーボードを選ぶ際のポイントをまとめてみました。
鍵盤の数
鍵盤の数は25、32、49、61、88鍵と様々なバリエーションがあります。
先で説明したように、オクターブシフトボタンで鍵盤数以上の音域をカバーできます。
鍵盤数が少ないものは携帯性に優れており、ノートパソコンと一緒に持ち運んで作業が出来るメリットがある反面、オクターブシフトボタンを使わないと様々な音域に対応できません。
逆に88鍵のMIDIキーボードはサイズも大きい為場所を取ります。
作業デスクとの兼ね合いもありますので、自分の作業環境に合った物を選ぶといいでしょう。
個人的には、49~61鍵の物が価格も安く、場所もそこまで取らないのでお勧めです。
コントローラーの数
先ほど少し触れましたが、鍵盤とは別にコントローラーが搭載されているものが多いです。
製品によって異なるので、これらも導入の際のチェックポイントです。
- ドラムの打ち込みで使いやすいパッドコントローラ
- DAWと連動させて使えるツマミ・フェーダー
- ピッチ・モジュレーションコントローラー
- DAWの再生・録音・停止などのボタン
- ピアノのペダルの様に音を伸ばすことが出来るサスティーンペダルの接続端子
- USBや外部のMIDI機器との接続端子
これらは多く搭載されているほど多機能で高価と言えますが、使わなければ宝の持ち腐れです。
逆に使いこなせれば非常に作業効率に貢献するので、予算と好みに合わせて選択するといいでしょう。
バンドル製品
オーディオインターフェイス等と同じく、MIDIキーボードの購入特典としてソフトウェアがオマケでついてくるものが多いです。
>
関連記事「おすすめのオーディオインターフェイスで歌ってみたに差をつける」あくまでもオマケなのですが、 オマケの内容はDAWソフトであったり、ソフト音源であったり、割引クーポンであったりと、内容によっては嬉しいものが含まれています。
メーカーや製品のグレードによって異なるので、同じ鍵盤数・機能で選択に迷った際の参考にすると良いかと思います。
おすすめのMIDIキーボード
最後になりますが、いくつかおすすめのMIDIキーボードをピックアップしてみました。
MIDIキーボードの導入を検討している方の参考になれば嬉しいです。
KORG micro KEY-37

製品ラインナップ:25鍵、37鍵、61鍵
バンドル製品:Ez Drumer Lite(ドラム音源)、KORG M1 Le(ソフトシンセ)等々
メーカーHP:
http://www.korg.co.jp/Product/Controller/microKEY/ピッチ・モジュレーションホイール、オクターブシフトボタン、音の強弱の入力も可能な鍵盤といった必要な機能をシンプルにまとめたMIDIキーボード。
鍵盤は場所を取らないミニタイプ。
USB Aポートを2つ装備し、同じKORG製品のKORG
nanoPAD2や
nanoKONTROL2と接続が可能となっており拡張性もある。
61鍵モデルは、バンドル製品がKORGのソフトシンセ一式とプラグインエフェクトが詰まった「
KORG Legacy Collection」が付属しており、非常にお買い得感が高い。
61鍵モデルはオマケのソフトシンセの価格がMIDIキーボードより値段が高いので、ソフトシンセにオマケでMIDIキーボードがついてくる感覚。
ROLAND A-49

製品ラインナップ:49鍵、88鍵
バンドル製品:SONAR X1 Le(DAW)
メーカーHP:
http://www.roland.co.jp/products/jp/A-49/ピッチ・モジュレーションレバー、オクターブシフトボタン、音の強弱の入力も可能な鍵盤に加え、2つのボタンと2つのツマミを搭載し、ライヴパフォーマンスも出来るようにD-BEAMという直感型コントローラーを搭載。
また、ROLAND製品のsuperNATURAL音源のコントロールに最適なパラメータを瞬時にアサインできるsuper NATURAL モードを搭載。
フットペダルにも対応。
ROLAND A-500PRO
製品ラインナップ:32鍵盤、49鍵、61鍵
バンドル製品:SONAR X1 Le(DAW)
メーカーHP:
http://www.roland.co.jp/products/jp/A-49/こちらもROLANDの49鍵モデルだが、上記のA-49の機能に加え、鍵盤も演奏性を追求。
さらに8つのパッドコントローラー、9つのフェーダー、9つのツマミ、13のボタンを装備している。
コントローラーはSONAR以外のDAWでも使用可能で、本格的にDTMをする方には助けになる製品。
NOVATION Impulse49
製品ラインナップ:25鍵盤、49鍵、61鍵
バンドル製品:なし
メーカーHP:
http://www.h-resolution.com/Novation/impulse.htmlAUTO MAP 4(DAWを一瞬でコントロールできる機能)を搭載し、様々なDAWに対応・コントロールが可能なMIDIキーボード。
LEDバックライト付きドラムパッド、8つのツマミ、9つのフェーダーを装備。
鍵盤はピアノの鍵盤に近いセミウェイテッド方式を採用。繊細な演奏も正確に数値化して表現できる。
大型の液晶パネルも搭載し、各コントロール情報を表示できる仕様となっている。
MIDIキーボードはここでお伝えした以外にも沢山の製品がリリースされています。
もちろん多機能な物ほど高価になります。
始めてMIDIキーボードを導入される際は、KORGのmicroKEY や ROLANDのA-49あたりが、価格的にも手に取りやすく、機能が絞られている分使い方は簡単なので良いかもしれませんね。
おかげ様で、このブログも立ち上げて1ヵ月が経ちました!
毎日更新は難しいですが、今後もニコニコ道具箱を宜しくお願いします。
これからも応援してくれ方は、下のブログランキングのボタンを押して下さると嬉しいです。
DTM ブログランキングへあわせて読みたい!
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。