グラフィックボードの取り付け&交換方法と注意点!|ニコニコ道具箱

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次世代のクリエイターの方にお伝えしていきます。

グラフィックボードの取り付け&交換方法と注意点!

動画制作映像編集をしているとマルチモニター環境が欲しくなる時がありますよね。
DTMでもマルチディスプレイのほうが作業効率が上がるのは言うまでもありません。

もちろん、映像制作ではグラフィックボード(ビデオボード)の性能で、レンダリング速度が上がるので、より良い性能のグラフィックボードが欲しくなります。

でも、パソコンに詳しくない人からすればグラフィックボードの交換って設定とか難しそうと敬遠しがちなのではないでしょうか?

そこで今回は、パソコンに詳しくない方でも出来るだけわかりやすくグラフィックボードの取り付け&交換方法と、その注意点について紹介したいと思います。

MSI_GTX_950

※今回交換したmsi製グラフィックボード(GTX 950)

グラフィックボードとは

グラフィックボード(Graphic Board)とは、パソコンからの映像信号を処理してディスプレイに表示する機器のことです。
別名ビデオボードやビデオカードと呼ばれています。

グラフィックボードを搭載していないパソコンでも最近はマザーボードやCPUに内蔵グラフィックス機能が備わっているのでディスプレイと接続するだけで画面は表示されます。

グラフィックボードは内蔵グラフィックス機能とは別に、専用の画像処理チップを搭載し、より高画質で高度な画像処理が行える拡張パーツと思っていただけると分かり易いかもしれません。


グラフィックボードはなぜ必要?

グラフィックボードを必要とする方は、パソコンで主にAdobe AfterEffectsやPremiere Proで動画・映像制作をされる方、3DCGを制作される方、もしくは3Dゲームを楽しんでいる方達かと思います。

グラフィックボードを搭載するメリットとしては、GPUアクセラレーション機能があります。
GPU(Graphics Processing Unit)は、グラフィックボードに搭載される、いわばCPUの様なもので、画像の描画処理の補佐する役割を持ちます。

NVIDIA GTX950パソコン本体のCPUとグラフィックボードのGPUで画像処理を行うため、動画のレンダリングやエンコードの速度が飛躍的に早くなり、ストレスなく作業を進めることが出来るのが最大のメリットと言えるでしょう。

それと同時に多くのグラフィックボードは映像出力端子も複数備えており、マルチディスプレイに対応しているので、作業スペースに余裕があればディスプレイを追加して2画面、3画面で効率よく作業を進められるようにもなります。

グラフィックボードを搭載することによって動画再生がより綺麗に、スムーズになり、かつ画像処理速度が向上するので、非常に魅力的な拡張機器と言えますね。

また逆に、単にマルチディスプレイにしたいだけならUSB-VGAアダプタと言ったUSBから映像出力を取れるアダプタがあるので、これも良いかと思います。
(今はこんな便利なものがあるんですね!)


グラフィックボードの選び方

グラフィックボードの選び方のポイントとしては、

  • グラフィックスボードの性能
  • グラフィックスボードのサイズ
  • 出力ポートの数と種類
  • 補助電源の必要有無

等が挙げられると思います。
といっても、詳しくない人にとっては分からない事も多いと思うので説明をしておきます。

グラフィックボードの性能

グラフィックボードの性能を見る際には搭載されているグラフィックチップとボードの性能を確認します。

一般的に流通しているグラフィックチップはNVIDIA社とAMD社が2大メーカーとなっています。
NVIDIA社は一般ユーザー向けの「GeFoce」や業務用の「Quadro」を展開。
AMD社は一般ユーザー向けの「Radeon」や業務用の「Fire Pro」を展開。
メーカーによる性能差はどちらを選んでも甲乙付け難しなので、以下の項目やお財布事情と相談して決めると良いでしょう。

グラフィックボードの性能の比較となる項目は

  • コア数
  • ベースクロック数
  • コアブーストクロック数
  • メモリクロック数
  • メモリ容量
  • メモリバス幅

等があり、どれも数字が大きいほうがより高性能となりますが、価格も高くなります。

今回、僕が選んだグラフィックボードはmsiという会社が作っている、NVIDIA社製「GeForce GTX950」を積んだグラフィックボードです。

このグラフィックボードの性能は

  • コア数=768
  • ベースクロック数=1076MHz
  • コアブーストクロック数=1188MHz
  • メモリクロック数=6610MHz
  • メモリ容量=2GB
  • メモリバス幅=128bit

となっており、今まで積んでいたGeForce750に比べると性能も良くなっています。


グラフィックボードのサイズに注意!

グラフィックボードを取り付け&交換しようとする際に性能よりも気を付けて欲しいこと、それがグラフィックボードのサイズ(大きさ)です。

グラフィックボードは比較的大きなパーツのため、せっかく購入したのにケースに収まらない、ケースに干渉してしまう、スロットが足りないといった失敗が起きる可能性があります。

一言でサイズと言っても色々あるので、順番に確認しておきましょう。


■グラフィックボードの長さ
グラフィックボードの全長の事です。グラフィックボードの長さはボードによりサイズが違うので、自分のパソコンの中に納まるか確認しましょう。

同じmsiのグラフィックボードでも下記の画像の様に長さが全然違います。
msi_GB比較
一般的に性能の高いグラフィックボードほど熱を発しやすいので、排熱を促すためのファンが複数ついたり、ヒートシンクが大きくなり、結果として全長も長くなる傾向にあります。

ミニタワー型のパソコンや小さいサイズのパソコンは特にケースやHDD等と干渉を起こしやすいので、十分気を付けましょう。

ちなみに僕は、ミニタワー型なのでショートサイズ(約173mm)のグラフィックボードにしました。
ケース内のスペースに余裕がある人はフルサイズ(約312mm)のグラフィックボードも選択肢に入れるといいかと思います。


■スロット数
スロット数は、言うなればグラフィックボードの厚みに相当すると思います。
パソコンの拡張スロットをいくつ使用するかという事ですが、大抵の場合は2スロット、ハイエンドモデルなら3スロット以上と考えた方が良いでしょう。
2slot
※画像は2スロット

パソコンの拡張スロットは、パソコンケースを開けたマザーボードにあります。
2スロットということは、拡張スロットを2本分使用するという事です。

下の画像は僕のパソコンのマザーボード上の拡張スロット(PCI-Express)の画像です。
拡張スロット部分に赤枠を付けました。

pci-e
※拡張スロットはPCI-Expressという規格で4スロットある

2スロットのグラフィックボードを装着する場合、一番上の赤枠で囲った長いスロット(PCI-Express x16)へ装着しますので、その下の短いPCI-Express x1は使用できなくなります。

グラフィックボードを購入する前に、ご自身のパソコンのPCI-Expressスロットの空きを確認する事をおすすめします。


■ロープロファイル
主にスリムタワーPCなど、パソコン本体が非常にコンパクトになっている省スペースPCの場合、ディスプレイ出力端子を備えた金属製のブラケットが通常の120mmではなく、80mmになっている場合があります。

Low_Profile
※画像はPCI-Express x4接続 USB3.1外部2ポート増設カード

画像の様に、ブラケットのサイズや拡張ボードの縦の長さが大きいと装着できない可能性もあるので、こちらも確認が必要です。


出力ポートの数と種類

マルチディスプレイ環境を考えているのであれば、出力ポートの数や種類も選ぶ際のポイントとなります。
最低限確認しておきたいのは、今使っているディスプレイの入力が何に対応しているかです。

ディスプレイ接続端子は

  • D-Sub(VGA)=アナログ
  • DVI-D=デジタル
  • DVI-I=デジタル+アナログ
  • DVI-A=アナログ
  • HDMI=デジタル
  • DisplayPort=デジタル

などがあり、HDMIやDisplayPortはminiやmicroといった種類もあります。
一般的にはD-SubかDVI端子が主流ですが、HDMIやDisplayPortも大分普及してきました。

D-Sub_DVI-D
※左がD-Sub、右がDVI-D端子(デュアルリンク)

ただ、アナログ出力だと画質が劣化してしまうので、出来ればデジタルが良いと思います。

また、DVI-DとDVI-Iにはシングルリンクダブルリンクという種類があり、解像度が2048×1536(QXGA)のような高解像度ディスプレイを使用する場合はダブルリンク対応の端子とケーブルが必要になります。

グラフィックボードを選ぶ際には、接続端子にも気を配ると良いですね。


補助電源の必要有無

拡張ボードは本体のマザーボードから電源供給を受けて動作するものが殆どですが、高度な画像処理を行うグラフィックボードは、製品によって多くの電力が必要となるため、補助電源を必要とするものがあります。

補助電源とは、電源ユニットから直接6Pinもしくは8Pinといった端子で電源供給を受けるものです。

6Pin
※画像は6Pin

自作PCやBTOパソコンであれば電源ユニットから拡張ボード用の補助電源用ケーブルが出ていることが多いかと思いますが、この電源が確保できるかどうかもグラフィックボードを選ぶうえで重要なポイントになります。
補助電源が必要かどうかは各メーカーの商品サイトを確認しましょう。


グラフィックボードの取り付け・交換方法

ここからは、実際にグラフィックボードの交換をしていきます。
先ほども紹介しましたが、今回用意したのは、msi製でNVIDIA「GeForce GTX950」というGPUを積んだグラフィックボード です。

msi_GTX-950
※箱外観

MSI_GTX_950
※グラフィックボード全体。白いカバーに黒いファンがかっこいい。

ショートサイズ(約173mm)で2スロット使用、補助電源は6Pinを使用するタイプのものです。
出力端子は、DVI-D、DVI-I、HDMI、DisplayPortの4画面出力対応です。

rear
※背面部

製品にはドライバCDと簡易マニュアルが同梱されていました。

CD&manual
※ドライバCDと簡易マニュアルが同梱

簡易マニュアルは複数言語に対応する比較的短い説明で作業の目安にしかなりませんが、無いよりはマシと思ったほうが良いでしょう。


バックアップを取っておく

グラフィックボードの交換作業を始める前に、念のためバックアップを取っておくことをおすすめします。
普段から定期的にバックアップを取っていないのであれば、これを機にバックアップを取っておくと良いかもしれません。

Win7の場合、バックアップは[コントロールパネル]から[バックアップと復元]から行えます。

backup


もし万が一に備えてバックアップを取っておくことはとても大事なことですよね。


ドライバーを削除する

新たにグラフィックボードを取り付ける方は必要ないですが、交換するさいには古いグラフィックボードのドライバーを削除します。

ドライバーの削除は[コントロールパネル]から[プログラムと機能]で行います。

プログラムと機能
※画面はWindows7

削除する対象は「AMD」か「NVIDIA」が文字列の先頭になっているプログラムです。
もちろん、この時点では交換前のグラボを使用しています。

uninst
※NVIDIAの場合は赤枠で囲った部分をアンインストールしていく

今回はNVIDIAからNVIDIAへの交換となりますが、念のためドライバー類は一度アンインストールすることにしました。
この方が新しいグラフィックボードの稼働が安定するようです。

ひとつひとつアンインストールしていき、そして最後に「NVIDIA グラフィックス ドライバー」をアンインストールします。

そして、最後に[コントロールパネル]から[デバイスマネージャー]を開き、[ディスプレイアダプター]の項目に今までのグラフィックボード名が残っていれば、削除します。

デバイスマネージャー

僕の場合ですが、おそらくドライバーを削除した段階で再起動を促すメッセージが表示されて、再起動すると画面の表示が崩れていました。
ドライバが無いグラフィックボードの最小限の能力で画面表示されていたので、解像度がかなり低下しますが、問題ありません。


レジストリをクリーンアップ

プログラムからドライバーを削除しただけでは細かいドライバー関連のデータ等が残ってしまうようで、Driver Sweeper 等のフリーソフトで、レジストリから綺麗に削除することが望ましいと言われています。

これをやっておかないと予期せぬ不具合に見舞われる可能性があるようなので、心配な方は事前にダウンロードしておくといいでしょう。

細かい手順などは
のサイトに載っているので、参照してみてください。
セーフモードでの使用法などが詳しく載っています。

※フリーソフトのインストールについては自己責任でお願いします。


グラフィックボードの交換

ここまで出来たら、グラフィックボードの交換作業に移ります。
まずは、パソコンの電源ケーブル等を一旦外し、ケースのサイドパネルを開けます。
僕が使っているパソコンについては、過去の記事「動画編集も音楽制作もこれ1台!本当におすすめしたいBTOパソコンを紹介!」を参照してください。

PC_Open
※ドスパラのBTOパソコンRaytrek-V MX内部

ケース内部の大型ファンの下にあるのが今まで使っていたGeForce GTX750を積んだPALIT製のグラフィックボードです。

PALIT_GTX750
※PALIT製のグラフィックボード

マザーボードによっては、グラフィックボードを固定するPCIスロットに“ツメ”があるので、外す際はツメを破損しないように気を付けてください。
それとは別に、ケースにネジで固定されているものもありますので、外す際はネジを無くさないように注意しましょう。

ネジで固定
※Raytrek-V MXはネジで固定されていた

初めてグラフィックボードを取り付ける際には、グラフィックボードを取り外す作業が無いので、ここまでの工程は省略されますが、ネジで固定するタイプのケースを使っている場合はグラフィックボードを取り付ける前に、スロットカバーを外しておきましょう。

スロットの“ツメ”に気を付けながら、グラフィックボードを真っ直ぐ引き抜きます。
下記の画像は、グラフィックボードを外した時の様子です。
赤枠部分はグラフィックボードが挿さっていたPCI-Express x16スロットです。

remove
※グラフィックボードを外した様子

外したグラフィックボード(PALIT製)と、新しく取り付けるグラフィックボード(msi製)を並べてみました。

GB比較
※上がPALIT製 GTX750、下がmsi製 GTX950

今度は、msi製のグラフィックボードをPCI-Express x16スロットに装着します。
グラフィックボードはスロットカバー部分とPCI-Express x16スロットの溝にうまく合うように作られていますので、無理やり押し込まずに、真っ直ぐ挿しましょう。

newGB
※msi製グラフィックボードを装着

新しいmsi製のグラフィックボードは補助電源(6Pin)を使用しますので、電源ユニットから伸びている6Pinケーブルをグラフィックボードに接続しました。(上の画像の赤枠部分)

ここまで出来たら、あとはパソコンのサイドカバーを閉じて電源類のコードを再接続しましょう。

ディスプレイの接続ケーブルも新しく装着したグラフィックボードに接続します。


ドライバーをインストールする

パソコンのサイドカバーを閉じ、ディスプレイや電源類のコードを再接続したら、パソコンの電源を入れます。
パソコンが立ち上がったら、付属していたドライバCDを光学ドライブに入れ、ドライバーをインストールするだけになります。

Driver
※msiのドライバーGUI

指示に従ってドライバーをインストールし、再起動を求められたら再起動しましょう。

これで、グラフィックボードの取り付け&交換は以上となります。
筆者もグラフィックボードの交換は初めてでしたが、思ったより簡単に終わりました。
作業時間も、写真を撮りながらでしたが1時間ぐらいだと思います。


グラフィックボードの取り付け&交換時の注意点

最後になりますが、グラフィックボードの取り付け&交換時の注意点をまとめておきます。

  1. グラフィックボードのサイズはケースに合ったものを選びましょう。
  2. スロット数の空きを確認しましょう。
  3. ロープロファイルじゃないと拡張ボードがケースに収まらないことがあるので気を付けましょう。
  4. グラフィックボード用の拡張スロット(PCI-Express x16等)がマザーボードに備わっているか確認しましょう。
  5. 補助電源の必要有無を確認しましょう。
  6. 古いグラフィックボードのドライバーを忘れずに削除しましょう。

まとめ

今回は、グラフィックボードの取り付け&交換方法と注意点について紹介させていただきました。
グラフィックボードの交換・取り付け作業は日常的に行う作業ではないと思うので、これからグラフィックボードの導入や交換を検討されている方に役立てていただけたらと思います。

筆者も初めてでしたが、実際に交換作業を行ってみると思ったより簡単にできました。

これだけの作業で映像制作や動画編集が今以上に快適になる、具体的にはレンダリング速度の向上やマルチディスプレイ化など様々な恩恵が受けられるので、是非グラフィックボードの導入&交換をしてみてはいかがでしょうか?







最後まで記事を読んで下さってありがとうございました!

少しでも、このブログを読んで下さっている皆様の役に立てればと思っております。
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コメント一覧

    • 1. ぬわ疲
    • 2016年05月18日 00:54
    • 750Tiに補助電源つけて産毛が生えた程度でしか性能差がないのなら750Tiの方がいいと思ったゾ(こなみ)
    • 2. あ
    • 2016年07月19日 16:50
    • 50買うなら60、60買うなら70だろ

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