映像製作と音響の祭典「Inter BEE 2014」をプチレポート|ニコニコ道具箱

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映像製作と音響の祭典「Inter BEE 2014」をプチレポート

映像と音響の技術発表・交流の祭典Inter BEE 2014が平成26年11月19日~21日の3日間、幕張メッセで行われました。

今年で50周年を迎え過去最大級の規模となったInter BEE(インタービー)にちょっとした事から招待されましたので行ってきました。

さすがに全てを紹介できないので、動画コンテンツ制作プロオーディオなど、個人的に興味のあるブースをピックアップして、簡単にプチレポートしたいと思います。
会場の雰囲気などが伝われば幸いです。

Inter BEE 2014 レポート

Inter BEE 2014とは

Inter BEEについてご存じない方もいらっしゃると思うので、どのようなイベントなのかを最初に説明しておきましょう。

Inter BEEとはInternational Broadcast Equipment Exhibitionの略で、1965年から開催されている国際放送機器展のことです。

文字通り、TV業界からマスメディア、それに携わる放送ネットワークや映像製作、音響、音楽制作などの業界の企業が集まり最新テクノロジーや機材紹介などを行う、年に一度の大規模なイベントです。

Inter BEE in 幕張メッセ

僕は今年が初参加なので、例年と比べてどうかというのは分からないのですが、大体3分の2が映像・放送業界の展示で、残りがプロオーディオや情報ネットワークやクロスメディア、プロライティングの割合で展示と発表がされていました。

非常に注力されていたのが4Kや8Kに対応した映像コンテンツ。
大手家電メーカーでも4Kテレビなどが徐々に普及してきていますが、2020年の東京オリンピックが目前に迫り、それに対応したハイエンドなカメラや編集、ディスプレイなど、各企業とも実用性を重視した発表が行われていたように思います。


Adobe × Intel

僕が最初に向かったのはICT/クロスメディア部門があつまるHall 6。
ここでまず目に付いたのが、AdobeとIntelの合同ブース

Adobe Intel

高さ4Mは超えるだろう巨大モニターで、4K秒間60フレームのシネマティックコンテンツの製作の為のAfter Effect CCのテクニック実演や、動画クリップをCINEMA 4Dと連携させて擬似カメラワークを表現する方法、Intel Xeonプロセッサーを搭載したハイエンドPCの紹介など、映像クリエイターであれば非常に興味のあるセミナーが開催されていました。


フラッシュバックジャパン

AfterEffectsFinal Cut Pro等をお使いの映像クリエイターの方であれば非常に多くの方がご存知だと思われるフラッシュバックジャパンもInter Beeに出展していました。

フラッシュバックジャパン

Sapphire for AE v7などのVFXプラグインの紹介や、RED GIANTVIDEO COPILOTといったプラグインメーカーのソフトウェアを使用した実際の使用例を実演しており、VFXファンにとっては非常に物欲をそそるブースとなっていました。

フラッシュバックジャパンはInter BEE出展を記念して11月25日まで取扱商品のディスカウントキャンペーンを実施しているようで、この期間は約40~50%オフでプロが使用するVFXプラグインが手に入るようですよ。


Motione Elements

動画製作で欠かせない、ロイヤリティーフリーの動画素材を提供するMotion ElementsもInter BEEに出展していました。

motion elements

MotionElementsは、実写映像・CG動画、音楽素材やAEテンプレートなどの様々な素材を提供するサイトで、ロイヤリティーフリーで素材を活用できるので僕も非常に重宝しています。

世界各国のクリエイターが登録しており、作られた動画素材を各々がMotion Elementsを通して販売しているので、VFXやビデオ録画の腕に覚えがある方はクリエイターとして登録して販売することも出来ます。

メイド服のコスプレMoéさんブースではメイド服のコスプレをしたMoéさんがユニークな素材検索エンジン「ビジュアルサーチ」の紹介をしていました。

ビジュアルサーチは従来の素材検索とは違い、欲しい素材のイメージとなるような画像をWeb上にドラッグすると、その画像に近い動画素材を検索をすることができる画期的な仕組みのようです。

Moéさんがビデオ声優を務めるビジュアルサーチのデモムービーがありましたので紹介しておきますね。



従来の単語だけでは探しきれなかった素材なども発掘できると思うので、市販の動画素材に飽きている人は MotionElementsを 使ってみると良いのではないでしょうか?


Fostex

続いてやってきたのは、プロオーディオの企業が集まるHall 1。
最初に目に付いたのはスタジオ・モニター・スピーカー等で知られるFostexのブース。

Fostex

様々なカラーバリエーションが楽しめるプロフェッショナル・スタジオ・モニター PM0.4n も展示されていました。

4n
※僕も使っているPM0.4nが展示されていた。

Fostexのブースの中で興味を持ったのが、一眼レフやiPhone5以降に対応した小型で軽量なマイクロホンユニットオーディオレトリバー AR101L 。

AR101L

プラグインパワー型の単一指向性コンデンサーマイクロホンを2つ備えており、一眼レフやiPhoneなどのカメラ用周辺機材と組み合わせて本格的な収録が出来る製品とのことです。
本体のロータリーエンコーダーで入出力の音量やPANの設定もできるそうです。

録画において、画質だけでなく手軽に音質にもこだわりたい人向けの製品と言えますね。


ハイリゾリューション

Focusrite等のオーディオインターフェイスの輸入代理店であるハイリゾリューションのブースでは、放送業界やライブハウス・スタジオ向けの新製品RED NETの展示が行われていました。

RED NET

2015年に登場するRED NETはイーサネットを活用したシステムに適しており、USBではケーブルの長さが足りないライブスタジオやコンサートホールなどプロユースでのインターフェイスになります。
こうした業務用機器はなかなか実物を見る機会がないので、実際動いているのを見るだけでも貴重な体験になりました。

また、一般ユーザー向けにNovation Liveコントローラー LaunchPad S の展示もありました。

LaunchPad S

パッと見は64パッドのドラムパッドですが、クリップの操作やループの再生、エフェクトのオンオフからボリュームの調整も出来るAbleton Liveコントローラーとのこと。

Live以外にもFL Studioなどのグリッドベースの音楽ソフトウェアに対応し、iPadと接続して専用のアプリを使えばアプリで読み込んだサンプルをLanchPadでプレイすることも可能で、色々な使い道ができるそうです。


クリプトン・フューチャー・メディア

先日発表された巡音ルカ V4XなどのVOCALOID製品をはじめ、SONICWIREでソフトウェア音源やオーディオ素材を販売するクリプトン・フューチャー・メディアもInter BEEに出展。

クリプトン

今回は主に効果音などのオーディオ素材の提案のために出展したとのことですが、最近リリースされたオーケストラ音源ORCHESTRAL ESSENTIALS 2や女声8部のクワイヤ音源MYSTICAなどの試奏も出来る様になっていたので、少し触らせてもらいました。

ORCHESTRAL ESSENTIALS 2
※爆音で会場内にオーケストラサウンドが流れてしまい少々焦りました

ORCHESTRAL ESSENTIALS 2は今までのORCHESTRAL ESSENTIALSの続編と言うべき製品で、収録されているライブラリは全くの別物。
既存のProjectSAM製品から新たにサウンドを抜きだしたインストゥルメントになっています。

MYSTICAは、まさにグレゴリオ聖歌という感じのクワイヤ音源で、民族調の曲に非常に合う旋律を奏でてくれていました。
志方あきこやKalafinaなどの曲が好きな人にはおすすめしたい音源ですね。


ゼンハイザージャパン

プロレコーディングの現場で使われる高品位なマイクを提供することで有名なゼンハイザージャパン
大型ダイヤフラムを搭載したコンデンサーマイク、MK 4 のハイエンド新製品となるMK8の展示がありました。

MK8

MK8はハイエンドボーカルマイクロフォンe965をベースに製作されたMK4を更に進化させデザインをそのままに、オムニ、ワイドカーディオイド、カーディオイドと言った指向特性切替機能がついたものになっています。
自宅でレコーディングする人が増えて低価格帯のマイクもたくさんリリースされている中、高品位のハイエンドモデルを強調したゼンハイザーの姿勢はさすがですね。


GENELEC

モニタースピーカーで有名なGENELECのブースでは、プロフェッショナル向け8000シリーズに今年から新たに加わった、非常にコンパクトなサイズの8010 の展示がありました。

8010

高さ200mmに満たないコンパクトなボディーながら25Wの出力を誇り、自宅で音楽制作を行うDTMerにとっては省スペースで設置が出来るサイズとなっています。

入力は背面にXLR端子を備えており、ルーム音響補正用トーン・コントロール・スイッチも搭載されています。
8010の紹介ムービーがありましたので、貼っておきますね。




YAMAHA

YAMAHAでは国際放送機器展ということもあって、主にPA機材を多く展示しており、NUENDO6をベースとしたポストプロダクションNuageシステムも間近で見ることが出来ました。

Nuage

そんな中、YAMAHAのブースで非常に気になる製品を見つけました。
スタジオ・モニター・ヘッドホンHPH-MT220 です。

HPH-MT220

実はこれ、2013年末には発売を開始されていたのですが、あまり楽器屋さんで見かけなかったので視聴する機会が無かったんですね。

視聴コーナーがあったので、手持ちのiPhone6に接続して音を確かめてみました。
低~中音域が豊かで音像をしっかり表現してくれており、立体的で癖の無い音質です。
MSP3 などのモニタースピーカーを手がけるYAMAHAならではの製品と言えますね。

付け心地もイヤーパッドが耳全体を覆ってくれて押さえつけている感はなく、フィット感が良い感じです。
個人的に非常に欲しくなるモニターヘッドホンですが、リスニングにも向いている気がしました。


Roland

Rolandのブースには今年発表されたSYSTEM-1TR-8TB-3VT-3と共に展示されていました。

SYSTEM-1

このSYSTEM-1はROLANDのヴィンテージ・シンセサイザーを現代風に再構築したシンセ。
PLUG-OUTという機能でソフトウェアシンセをSYSTEM-1に取り込んで、パソコンなしでライブパフォーマンスに活用したりすることが出来るようです。

SYSTEM-1の紹介ムービーがあるので、興味のある方はご覧ください。




TASCAM

TASCAMのブースでは最近個人的に気になっているリニアPCMレコーダー DR-22WLDR-44WL の展示もありました。
手のひらサイズですがそれなりの大きさで、トランシーバーぐらいのサイズです。

DR-44WL

この製品はマルチトラックレコーディングにも対応していて、本体に搭載されるステレオコンデンサーマイクでの録音はもちろん、本体下部にXLRとTSRフォーンプラグが使えるコンボジャックを二つ備えているので、ダイナミックマイクなども接続が出来るようになっています。

スマートフォンに専用のアプリをダウンロードしてWiFi接続をすれば、このDR-44Wをリモートコントロールできるという優れもの。
スタジオやライブの録音などでは遠隔操作は非常に便利そうですよね。


RME

高音質なオーディオインターフェイスをリリースし、DTMでも多くのユーザーを抱えるRMEも出展していました。
コンパクトボディーながら本格的なレコーディングも対応するBabyface もありましたが、DTMerとして気になるのはニューモデルのFireface UCX ですね。

RME FireFace

ハーフラックサイズながら18イン18アウトの入出力で、192kHz対応のデジタル制御プリアンプを搭載しており、一切の味付けの無いクリアな音質を得られるそうです。
RMEといえば超低レイテンシーとしても名が知れていますが、このFireFace UCXも低レンテンシーコンバーターを搭載しており、全てのアナログ入出力に対応しているとのこと。

さらにDSPミキサーを搭載しており、18イン18アウトをルーティングしたり、3バンドEQやコンプ、ロー/ハイカット、センドリターンでリバーブなどを加えたりも出来るそうですよ。すごいですね!


まとめ

今回は、映像と音響の祭典Inter BEE 2014を簡単にレポートさせて頂きました。
普段なかなか間近で見ることのない製品の実物を見たり、現場のプロが行う動画編集テクニックのセミナーが開催されていたり、非常に有意義な内容のイベントでした。

ものすごく目新しいものは残念ながら発見できませんでしたが、それでも今年発表された新製品などが展示されていたりするので、個人的には楽しめました。

来年もこの時期に開催されると思うので、興味がある人は一般参加も可能ですから足を運んでみては如何でしょうか?


■関連情報
Inter BEE Online


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