Studio One Free
対応OS:
- Windows Vista以降
- MacOS 10.6.8以降
ダウンロードサイト:
Studio Oneシリーズは、あの世界的に有名なDAW
Cubase の開発に関わったエンジニアが中心となって開発されたDAWです。
DAWの中では新しい部類に入りますが、基本性能は他の有名どころのDAWと比べても遜色のない仕上がりとなっています。
ここで紹介している
Studio One Freeは、上位版である
Studio One Professionalや
Producerと同じエンジンで動作する為、その音質は非常に優れていると言えます。
また、フリー版であるにもかかわらず、トラック数(同時に扱う事の出来る音声データ・ソフトウェア音源など)が無制限となっている部分も、評価の高いポイントです。
そしてDTM初心者には嬉しい
日本語仕様。
特にユーザー登録も必要なく、インストールしてすぐ使えるのも嬉しいポイントでしょう。
搭載しているソフトウェア音源は、
Presenceというシンセ型のインストゥルメントで、205種類もの音色のプリセットが用意されています。
※Studio One Freeに付属する音源 Presenceもちろん、自分で音作りをすることもできるので、使いこなせれば様々な音色を生み出すことが出来ます。
また、搭載されているエフェクトは全部で8種類。
コンプレッサーやイコライザーといった基本的なエフェクトは「
Channel Strip」に搭載され、高品質なリバーブの「
Mix Verb」やディレイ、コーラス、ディストーション、フランジャー等々、必要最低限のものがまとめられています。
初心者の人にとっては、エフェクトが沢山あっても、「何がどの役割をするのか」が分かりにくいと思うのですが、これだけコンパクトにまとめられていると、扱いやすいと思います。
※Studio One Freeに搭載されるエフェクト Mix VerbStudio One Free の制限としては、新しいソフトウェア音源やエフェクトを追加して使えない事が挙げられます。
その為、新しい音源を使いたい場合は、上位版の
Professionalか
Producerにアップグレードした方が良いでしょう。
また、大きな制限のもうひとつはMP3ファイルを扱えない事です。
例えば、既存の伴奏に歌をレコーディングして合わせたい場合、既存の伴奏のデータがMP3だと取り込めないという事になります。
こうした場合に対処するには、MP3のデータをiTUNE等を使って一度WAVデータへ変換し、それを取り込むという作業が必要です。
ここで、嬉しい情報をひとつ。
VOCALOIDを使って
ボカロオリジナル曲を作りたい人は、
クリプトン製のV3ボーカロイドを購入すると、Studio One Free よりも音源やエフェクトが多く搭載された、
Studio One Artist Piapro Editionという、Free版よりも優れたDAWが手に入ります。
具体的には、
初音ミクV3や
初音ミクV3バンドル、
カイトV3、
メイコV3を購入することで、Studio One Artist Piapro Edition が手に入るので、予備知識として知っておくと損は無いと思います。
MU.LAB
対応OS:
- Windows 7以降
- MacOS 10以降
ダウンロードサイト:
MU.LABも、 シェアウェア版も含めていくつかのラインナップがありますが、今回はそのフリー版を紹介します。
先ほどのStudio One Freeと比べると、トラック数が4つに制限されていますが、その分
VSTという規格のプラグインを8つまで追加して使うことが出来ます。
このMU.LABというDAWは、
MuToolsという会社が作ったもので、2007年のリリース以後、何度かバージョンアップを繰り返しています。
インストールは必要なく、ダウンロードした圧縮ファイルを開いて、そのまま起動することができます。
このDAWの特徴としては、オシレーターやフィルター、VSTプラグイン等を自由に組み合わせて、オリジナルのシンセやエフェクトなどの構成を行える点です。
ちょっとわかりにくいのですが、実際の音響機器をケーブルでつなぎ合わせてルーティングするイメージに似ています。
付属の音源は、非常に自由度の高い「
MuSynth」というシンセ音源をはじめ、ドラム音源の「
MuDrum」や、「
MuPad」、「
MuSampla」、「
MultiSampla」の計5種類を搭載しています。
※MU.LABに付属するドラム音源「MuDrum」これらのインストゥルメントはプリセットも用意されており、音作りが苦手な人も簡単に好みのサウンドをチョイスすることが出来ます。
また、エフェクトはコンプレッサーやリバーブ、エコー、リミッター、トレモロ、フェイザー等々、ここには書ききれないほど沢山収録しているので、充分と言えるほど揃っています。
トラック数の制限が大きいのが難点ですが、無料のDAWを探している人にはおすすめしたいDAWのひとつです。
Music Studio Producer
対応OS:
- Windows Vista以降
ダウンロードサイト:
この
Music Studio Producerは、無料のDAWソフトのなかでは比較的有名で、作曲からレコーディング、Mix、マスタリング等DAWに必要な機能は全て揃っています。
ラインナップとしては、完全無料の
Music Studio Producer、
Standerd(2,000円)、
Independence(3,500円)がありますが、StanderdとIndependenceは試用期間無制限で使えます。
試用期間中は起動時に送金を促すメッセージが表示されるので、このソフトが気に入ったら送金するといいでしょう。
音色はGM、GS、XG等のMIDI音源が主力となっていますが、
VSTプラグインにも対応しており、VSTインストゥルメントやVSTエフェクトの追加も可能となっているので、かなり幅広い使い方が出来るのが特徴です。
実際にどんな感じなのか、デモムービーがあったので貼っておきます。
DAWというよりかはMIDIシーケンサー的な印象を受けるMusic Studioですが、
192kHz/24bit対応のオーディオエンジンを搭載しており、波形編集も行えるので、基本的な性能は充分持ち合わせていると言えます。
また、エフェクトも数十種類を搭載し、サラウンド機能までサポートしているので、無料のDAWとは思えないほどの充実ぶりです。
どうしても音色が電子音的な印象になってしまいますが、それでも機能制限を受けずに使う事ができるので、DTMの基本を勉強するのにMusic Studioは、うってつけだと思います。
Garage Band
対応OS:- MacOS 10.9以降
ダウンロードサイト:
Garage Bandは
Macユーザーの特権とも言える、無料で使える高性能なDAWです。
クオリティーの高いソフトウェア音源を備え、様々なエフェクト群が驚くほど沢山搭載されています。
例えば、
アンプシュミレーターや、セッションを可能としてくれるドラム機能「
Drummer」など、今回紹介した無料DAWでは抜群の機能を有しています。
もちろんレコーディングは出来ますし、オーディオの編集から、Mix、マスタリングまでこのGarage Bandだけで全て完結できるうえ、プリセットも豊富に用意されているので、DTM初心者&Macユーザーの方は、まずこのDAWを使う事をおすすめします。
※ギターを繋いで演奏すれば、Macが音楽スタジオに早変わりまた、ユニークな機能としてはピアノやギターのレッスンを内蔵しているので、プレイヤーとしてのスキルを磨きたい人にも嬉しいですね。
作った曲はiTuneで持ち運ぶことも出来ますし、iCloudを使ってiOS版のGarage Bandと連携させて使うことも出来るので、本当に使い勝手の良いDAWと言えるでしょう。
まとめ
今回は、
DTMフリーソフト特集!初心者におすすめの無料DAW と題して、これからDTMを始めようと考えている人向けに、無料で使えるDAWを紹介しました。
DTMに興味があるけど、最初から高いソフトを買うのはちょっと…という人にとっては、こうした無料DAWを使ってみて、機能制限や音色・エフェクトに不満が出てきたら、市販ソフトに切り替えるといいでしょう。
また、DTMを行うにあたって用意したい機材として
オーディオインターフェイスと言うものがあります。
オーディオインターフェイスには、機能制限はついているものの、ここで紹介した無料DAWよりも優れた性能を持つDAWが付属しているものもあるので、オーディオインターフェイスを買って、DAWを手に入れると言う方法もあります。
DAWが付属するオーディオインターフェイスは「
DTM初心者に本当におすすめしたいオーディオインターフェイス厳選5機種」で詳しく紹介しているので、興味があるかたは合わせて読んで頂けると良いと思います。
逆に、最初から高性能なDAWを手に入れて、本格的にDTMに取り掛かりたい人の為に、「
DTM初心者必見!あなたにピッタリのDAWの選び方とおすすめは?」をお読みいただくと、DAW選びの参考になると思います。
最後まで記事を読んで下さってありがとうございました!
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